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立元 貴

内科医・医学博士

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思い出は美しすぎて

2015-10-13更新
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妻の母親は、新幹線に乗ればすぐに会える距離に住んでいるのに、ずいぶん、ご無沙汰していました。

この前、妻の帰省に便乗して、久しぶりに妻の実家に顔をだしました。

義母の認知症がすすんでいる話は聞いてはいたのですが、元気な頃の姿しか記憶にないので、半信半疑でした。

 

久しぶりに会った義母は、少し痩せており、いくぶん心細そうな表情をしていました。

ひとしきり雑談が終わると、義母が2階の寝室から、茶色のアルバムを大事そうに抱えて降りてきました。

私と妻の結婚式のアルバムでした。

「なかなか、見ないでしょう。私は、いつも、寝る前に見てるのよ。」

そこには、若くて、きれいな妻と、白髪のない若造の私が写っています。

寝室のベッドの上で、娘の晴れ姿を何度も見返しているのでしょう。

 

義母は、大事そうにアルバムを閉じると、小脇に抱えて2階に仕舞いにいきました。

しばらくすると、義母は、また、2階の寝室に上がっていきました。

そして、茶色の私たちの結婚式のアルバムを、大事そうに見せてくれるのです。

「なかなか、見ないでしょう。私は、いつも、寝る前に見てるのよ。」

 

結局は、同じアルバムを、三回、見せられたのですが、

おかげで、きれいな妻の顔を何度も見ることができました。

ほんの数分前の記憶はなくしても、20年前の娘の結婚式の姿は、

義母の思い出の記憶のなかで、美しく輝いているのです。


カテゴリー: エッセイ, 医知場先生日記 タグ: ,

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