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立元 貴

内科医・医学博士

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看護師先生

2017-03-29更新
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同僚の看護師さんが亡くなった。

夜勤明けに愚痴を聞いた後の、突然の別れであった。

 

初めて会った頃は、口うるさいベテラン看護師という印象だった。

あるとき、彼女の腕にふと目を落とすと、透析のシャントの血管がみえた。

彼女は、血液透析を受けながら、フルタイムできつい看護師の仕事をしていたのだ。

 

彼女の言うことは、不思議とよくあたった。

この患者さんは危ないというと、そうなった。

点滴の量が多いから浮腫があるといわれれば、確かにそうであった。

 

自省を込めて言えば、医者は患者のデータにばかり目が行ってしまうことが多い。

薬の反応や、血圧、尿量などカルテのデータだけをみて、治療を組み立ててしまうことがある。

 

彼女は、豊富な経験と観察眼で、患者の変化を的確に捉えていた。

だから、彼女は、私よりも早く患者の変化に気づくことができたのだと思う。

私は、尊敬を込めて、彼女のことを「先生」と呼んでいた。

今でも、彼女の記録を電子カルテに見つけると、寂しさを感じる。

 

今日も、思いもよらず、患者さんが急変した。

「先生」なら、私より早く気づいたろうか。

もっと良い終わり方があったろうか。

「先生」なら、こんなときどうしただろう。

 

彼女は、看護師の「先生」にしか教えられないことを、私に教えてくれている。

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カテゴリー: エッセイ, 医知場先生日記 タグ: ,

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