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立元 貴

内科医・医学博士

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ビタミンDは過剰でも怖い

2015-09-14更新
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毎日、内服薬やサプリメントなどで、大量のビタミンDを摂取し続けると、

血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎて、いろいろな症状が現れることがあります。

 

ビタミンD過剰になると、

食欲不振、吐き気、のどの渇き、多尿、体重減少、不整脈、脱力感、神経過敏などが起こります。

しかし、典型的な症状ではないので、症状だけから判定するのは難しいです。

さらにすすんで、カルシウムが腎臓にたまると、腎機能が低下し、腎不全になる場合もあります。

 

診断は、血液中のビタミンD濃度の測定です。

ビタミンDの濃度が高い場合は、ビタミンDの内服薬やサプリメントを中止する必要があります。

 

もちろん、ビタミンDは、体にとってなくてはならないものです。

ビタミンDは、食物として腸から吸収されるほかに、日光の紫外線を受けて皮膚で作られます。

日光にあたる時間が不十分で、食物からもビタミンDが補給されないと、ビタミンDが欠乏します。

皮膚で作られたり、食品から摂取したビタミンDは、

そのままの状態では活性がなく、肝臓と腎臓でそれぞれの代謝を経て、活性型に変化します。

ビタミンDは、小腸でのカルシウムの吸収を促進して、

血液中のカルシウム濃度を維持し、骨の正常な石灰化を促します。

ですから、ビタミンDが不足すると、骨がもろく、折れやすくなってしまいます。

 

ビタミンDを天然に含む食品は非常に少なく、

サケ、マグロ、サバなどの脂肪の多い魚

牛のレバー、チーズ、卵黄、キノコ類くらいです。

 

高齢者では、日光の紫外線を受けてビタミンDを作る効率が低下したり、

ビタミンDを活性化する腎機能が低下したりして、

ビタミンDが不足しがちになります。

そこで、ビタミンDを補うことは理にかなっているのですが、

漫然と大量のビタミンDを摂取し続けていると、

ときに過剰になって副作用を起こしてしまいます。

 

ビタミンDに限らず、

ビタミン類は不足しても、過剰になっても害を起こすことがあるという認識が必要です。


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