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立元 貴

内科医・医学博士

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ポリファーマシー、薬を飲み過ぎる日本人

2015-07-07更新
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医者の僕からも見ても、多すぎる薬を処方されている患者さんがたくさんいます。

薬局からポリ袋いっぱいの薬を持って帰る患者さん。

車がないと一度では持ち帰れないと嘆く患者さん。

 

病院や診療所から、たくさんの種類の薬をもらうことを、ポリファーマシー、といいます。

ポリ(poly)=多量の、多数の

ファーマシー(pharmacy)=薬、薬屋

ファーマシーには薬屋の意味もありますから、まさに、薬を売れるくらい処方されている状態です。

 

自分に置き換えてみると、1日に1錠の血圧の薬でさえ、飲んだか、飲まないか、わからなくなることがあります。

ましてや、10種類以上もの大量の薬を、高齢者の方が、きちんと処方通りに飲むことができているのかは疑問です。

薬によって、食後、食前、寝る前。

1日に1回、2回、3回。

記憶力の衰えた高齢の方が、複雑に飲み方の違う薬を、毎日、間違いなく飲むのは至難の業です。

たとえば、糖尿病の薬は、1日1回の薬を、間違えて、食事のたびに飲んでしまうと、

3倍の量を飲むことになり、低血糖を起こしかねません。

決まった量を、決まった時間に服用することは、薬の作用にも、副作用にも重要なことなのです。

 

たくさんの薬を飲むことになるのは、処方される患者さんにも原因があります。

高齢者のなかには、とにかく、いろいろな症状を訴える方が多く、そのたびに薬が増えていくことがあります。

医者も、患者さんから、「あの医者は薬をだしてくれない」といって不満をいわれると、

言い訳のように薬を処方してしまいます。

もちろん、これは言い訳にすぎません。

 

また、患者さんによっては、2カ所、3カ所と別の診療所で、

同じような症状を訴え、同じような薬をいくつも処方されていることがあります。

内科の診療所だけでなく、整形外科にも、脳神経外科にも通い、合わせたら、10数種類の薬を飲んでいた。

痛み止めと胃薬など、同じ系統の薬が重複して処方されていた。

そんなことが後からわかって、びっくりすることがあります。

薬の副作用は、2種類の薬の間では報告されていますが、

それが何種類も重なると何が起きるかというデータはありません。

薬は必要最低限のものを処方するのが基本ですし、医者の大事なスキルだと思っています。

患者さんも、そのことを理解してもらい、いたずらに薬だけで解決すると思い込まないようにしてください。

 

今後、IT化がすすみ、かかりつけ薬局による管理が広がれば、

薬の重複、過剰投与といった問題が解消されていくと思います。

それにしても、薬に頼りすぎる日本人の悪癖は治す必要があると思っています。


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