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立元 貴

内科医・医学博士

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薬がもったいない

2015-08-07更新
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たくさんの薬を処方されている高齢の患者さんが、薬局から大きな袋を下げて帰っていきます。

こんな量の薬を、きちんと飲めているのかと心配になります。

調査の結果、やっぱり、飲めていないことがわかりました。

 

薬が余っている状態を、残薬(ざんやく)といいます。

厚生労働省の調査では、

1.患者に残薬を確認した結果、残薬を有する患者がいた薬局は約9割である。

問)患者に残薬確認をした結果、残薬を有する患者はどのくらいいるか?(薬局調査n=998)

頻繁にいる 17.1%

ときどきいる 73.2%

 

2.医薬品が余ったことがある患者が約5割存在する。

問)医薬品が余った経験があるか?(患者調査n=1,927)

大量に余ったことがある 4.7%

余ったことがある 50.9%

1.2.平成25年度厚生労働省保険局医療課委託調査「薬局の機能に係る実態調査」

 

3.薬局や患者の調査では、残薬が発生する理由として、「飲み忘れ」や「自己判断で中止すること」、

「処方日数と受診間隔が合わなかった」が多く、多剤処方や量が多いことを理由とする回答も2−3割程度存在した。

問)残薬が発生している理由はどのようなものが多いですか(複数回答)<薬局調査n=1,682>

・多剤処方や用法が複雑なため

・自己調節や自己判断により服薬を中止したため

・処方日数と受診間隔が合わなかったため

・外出時に持参するのを忘れたため

 

問)医療用医薬品が余った(残った)理由は何ですか(複数回答)<患者調査n=1,759>

・種類や量が多く、飲む時間が複雑で飲み忘れた

・病気が治ったと自分で判断し飲むのをやめた

・処方された日数と医療機関への受診の間隔が合わなかったため

・外出時に持参するのを忘れたため

平成26年度厚生労働省保険局医療課委託調査「薬局の機能に係る実態調査」

 

薬局も、

朝の分、昼の分、夜の分など、薬をまとめて一袋にする「一包化」や、

飲み忘れ防止のカレンダーを作ったり、

余った薬の日数を合わせる「残薬調整」をしたり、

いろいろと工夫をしているのですが、

やはり、処方を受けている患者さんに、「薬が余るともったいない」という意識や、

「飲み方がわからない・難しい」、「薬が多すぎて管理できない」といった率直な気持ちを、

主治医の先生と相談して欲しいと思っています。

 

そして、医者側も、

患者さんが管理できるような薬の数、飲み方などを工夫して、

きちんと薬を飲むところまでが、医者が薬を処方する、という意識をもつことが、

プロとして大事なことだと考えています。


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