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立元 貴

内科医・医学博士

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貧血・鉄欠乏性貧血

2010-03-10更新
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貧血とは

酸素は肺から赤血球中のヘモグロビンというタンパク質に結合して、全身に運ばれていきます。

貧血とは、赤血球の数やヘモグロビンの量が少ないために、

全身の組織に酸素が十分に供給できなくなる状態のことです。

赤血球の寿命は約120日で、絶えず新しい赤血球が骨髄で造られ、古い赤血球は壊されていきます。

骨髄で新しい赤血球が十分に造られないか、赤血球が必要以上に壊されたり、出血によって血液が失われると、

赤血球の産生と破壊のバランスが崩れて貧血になります。

診断

一般に、ヘモグロビンが男性で13.5g/dl未満、女性で11.5g/dl未満を貧血と診断します。

原因

1.十分な量の赤血球がつくられない

・赤血球の原料になる鉄やビタミンB12、葉酸などの欠乏(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症など)

・赤血球をつくる骨髄の異常(白血病、骨髄腫、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群など)

2.赤血球の破壊が増えている(=溶血性貧血)

・ヘモグロビンの異常(サラセミア、異常ヘモグロビン症)

・赤血球膜蛋白の異常(遺伝性球状赤血球症、遺伝性楕円赤血球症)

・免疫の異常(自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症)

・慢性疾患に伴う貧血(感染症、癌、腎疾患、肝疾患、内分泌疾患など)

3.出血

・消化管の潰瘍、癌

・月経

・痔など

症状

・顔色が悪い、まぶたの裏が白い

・動悸、息切れ

・疲れやすい、体がきつい

・頭痛、集中力の低下、めまい

軽度の貧血や慢性の貧血では、症状がでないことがあります。

 

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は、赤血球の原料になる鉄の不足によっておきる貧血です。

貧血のなかで最も頻度の高いものです。

診断

赤血球は原料不足のため、小型で色が薄くなります。

赤血球の大きさをあらわす平均赤血球容積(MCV)が低下します。

鉄欠乏を反映して、血液中の鉄、鉄を貯蔵するフェリチンの値が低下します。

古くなった赤血球は壊されて、原料の鉄は再利用されますが、一部は汗・尿・便などから排泄されます。

男で1日1mg、女性は月経のため1日2mgの鉄を必要とします。

消化管からの出血や、月経による出血、食事の鉄分不足など原因で、鉄欠乏がおきます。

症状

貧血の一般的な症状に加えて、鉄欠乏による爪の凹凸や変形、舌や咽頭の炎症を認めることがあります。

治療

・胃や大腸、婦人科などの検査を行い、出血をおこす原因を調べます。原因がある場合は、その治療を行います。

・鉄剤の内服を行います。血液中の鉄が正常に回復するには、3-6ヶ月かかります。

貧血によい食事

1.タンパク質を多く含む食品

・卵、肉類、魚介類、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品

2.鉄を多く含む食品

・レバー、かき・あさり・しじみなどの貝類、かつお、大豆製品、春菊、ほうれん草、小松菜、ひじき、プルーン

3.ビタミンCを多く食品

・ブロッコリー、さつまいも、小松菜、カリフラワー、赤ピーマン、芽キャベツ、キウイフルーツ、オレンジ、イチゴ、柿

4.ビタミンB12を多く含む食品

・レバー、さんま・にしん・いわし・さばなどの魚類、かき・あさり・しじみなどの貝類、卵黄、チーズ

参考

血液疾患診療マニュアル 日本医師会雑誌特別号124(8). 2000


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