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立元 貴

内科医・医学博士

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膵がん

2017-07-24更新
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膵臓は胃の後ろにある、長さ20cmほどの細長い(明太子のような)臓器です。

食物の消化や、血糖値の調節を行うホルモンを分泌しています。

早期発見の難しい膵がん

膵がんで死亡する患者は急速に増加しており、男性は5番目、女性は4番目に死亡数の多い癌になっています。

膵がんは早期発見が難しく、診断されたときにはすでに進行していることが多くみられます。

 

危険因子

・家族に膵がんの方がいる

・糖尿病、慢性膵炎、肥満

・喫煙(膵がんリスクは1.68倍増加)、大量飲酒(1.22倍増加)

診断

自覚症状

早期の膵がんに特徴的な症状はありませんが、腹痛や背部痛、黄疸を認めることがあります。

糖尿病と合併することがあり、とくに糖尿病のコントロールが急に悪くなったときは、

膵がんを疑って検査を行う必要があります。

 

検査

膵がんが疑われるときは、腹部超音波(エコー)検査、造影剤を使ったCT検査を行います。

さらにMRI検査やPET-CT検査、内視鏡検査などを組み合わせて診断をすすめます。

血液中の腫瘍マーカーには、CA19-9、CEA、Span-1、DUPAN-2、CA50などがありますが、

早期例で異常値になることは少ないです。

 

治療

臨床病期(がんの進行段階)によって治療法が分かれます。

Ⅰ期:がんが膵臓の中にとどまっている、リンパ節転移なし

Ⅱ期:がんは膵臓の外に広がるが主要な血管への浸潤はない、またはリンパ節転移を認める

III期:がんが膵臓の外に広がり、主要な血管(腹腔動脈、上腸間膜動脈)に浸潤している

Ⅳ期:膵臓から離れた臓器、たとえば骨、肺などに転移している

 

Ⅰ期は、手術の適応です。

Ⅱ期は、可能であれば手術を行います。

Ⅲ期は、放射線と化学療法の併用、または化学療法単独での治療を行います。

Ⅳ期は、全身状態の良い患者さんには、化学療法が勧められます。

 

Ⅰ期 手術
Ⅱ期 手術
Ⅲ期 放射線+化学療法、または化学療法単独
Ⅳ期 化学療法

 

治療内容

手術

膵臓の頭部(十二指腸に近い側)にできたがんと、体尾部(十二指腸から遠い側)にできたがんで手術の方法が異なります。

膵頭部がんでは、膵頭十二指腸切除が標準的です。

この手術は、膵頭部のがんとともに、十二指腸、総胆管、胆嚢、胃の一部を切除するものです。

膵体尾部がんでは、膵体尾部のがんと脾臓を切除します。

 

放射線化学療法

放射線治療に、抗癌剤の投与を併用します。

 

化学療法

ゲムシタビン、S-1などを投与します。

 

参考

国立がん研究センター がん情報サービス http://ganjoho.jp/public/index.html(2017年7月7日 閲覧)

膵癌診療ガイドライン 2016年版 日本膵臓学会編. 金原出版

がん診療レジデントマニュアル第7版 国立がん研究センター内科レジデント編. 医学書院

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カテゴリー: がん, 病気について, 胃腸・肝臓 タグ: , ,

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