医知場トップページ
医知場あいさつ
医知場とは
医知場ご利用方法
医知場プライバシーポリシー

医知場先生

医知場先生

立元 貴

内科医・医学博士

最新記事
カレンダー
2017年7月
« 6月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
医療と医学がわかる情報サイト医知場

■ 医療と医学もっと身近に!! 以下のカテゴリーよりお入り下さい。

記事の詳細

ダニが媒介する感染症、SFTS

2015-06-05更新
Print Friendly

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、

2013年1月に、日本国内での感染が報告された、新しいウイルス感染症です。

原因ウイルスは、SFTSウイルスで、このウイルスを持った「マダニ」に咬まれることで感染します。

このため、マダニの活動する春から秋にかけて発生します。

 

マダニは、家庭内にいるダニとは種類が違い、固い外皮に覆われた大型のダニです。

主に、森林や草地等の屋外に生息していますが、市街地周辺でもみかけます。

民家の近くに生息していますので、感染の危険性も高くなります。

 

ウイルスを感染させるマダニ(国立感染症研究所HPより転載)

 

この感染症が恐ろしいのは、致死率が6−30%と非常に高いことです。

2017年4月26日現在、232人のSFTS患者が報告されており、うち53人が死亡しています。

5−8月の発症例が多く、西日本を中心とした21府県から報告されています。

 

潜伏期は、6日から2週間で、

 

症状は、主に、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)

そのほか、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。

 

検査では、白血球減少、血小板減少、肝機能値の異常(AST, ALT, LDH)

 

治療は、症状に対する治療のみで、有効な薬やワクチンはありません。

マダニに咬まれないように、予防することが第一です。

 

マダニ対策

(参照:国立感染症研究所HP

 

1.マダニの生息場所

・マダニは、シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く生息しています。

・マダニは、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。

 

2.マダニから身を守る服装

・野外では、腕・足・首など、肌の露出を少なくしましょう。

・半ズボンやサンダル履きは不適当です。

・シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れましょう。

・シャツの裾はズボンの中に入れましょう。

・農作業や草刈りなどでは、ズボンの裾は長靴の中に入れましょう。

・ハイキングなどで山林に入る場合は、ズボンの裾に靴下をかぶせましょう。

 

3.マダニから身を守る方法

・上着や作業着は、家の中に持ち込まないようにしましょう。

・屋外活動後は、シャワーや入浴で、ダニが付いていないか、チェックしましょう。

・ガムテープを使って服に付いたダニを取り除く方法も効果的です。

 

4.忌避剤の効果

・日本では、マダニ専用の忌避剤はまだ市販されていません。

・日本では、ツツガムシ用の忌避剤が市販されていますので、この忌避剤である程度の効果は得られます。しかし、マダニを完全に防ぐわけでありませんので、忌避剤を過信せず、他の防護手段と組み合わせて使用してください。

 

ダニの多くは、長期間(ときには10日間以上)吸血します。

吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚の中に残り、化膿することがあるので、

皮膚科等の医療機関で、適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けてください。

マダニに咬まれたら、数週間程度は体調の変化に注意し、

発熱等の症状が認められた場合は、医療機関で診察を受けてください。

 

<参考>

国立感染症研究所(H29.5.11閲覧)

>> マダニ対策、今できること

>> 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

 

厚生労働省(H29.5.11閲覧)

>> 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A

[`evernote` not found]
LINEで送る

皆様のコメントをお寄せ下さい♪




コメント内容


CAPTCHA