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立元 貴

内科医・医学博士

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)の栄養療法

2008-02-28更新
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、肺が慢性的な炎症をおこして空気の流れが悪くなり、十分な酸素の取り込みが難しくなる病気です。

咳や痰、息切れが主な症状で、40歳以上のタバコを吸う人に多い病気です。別名タバコ病ともいわれるように、80-90%は喫煙が原因です。放置するとゆっくりと肺の機能が低下し、日常生活に支障をきたすようになります。

COPDが悪化すると、体内へ酸素が十分に取り込まれないため、少しでも多くの酸素を取り入れようと呼吸の回数が増えるため、呼吸に多くのエネルギーが消費されます。肺の機能が落ちているため、呼吸に使われるエネルギーは効率が悪く、咳などの症状が加わって、ますます多くのエネルギー量が必要になります。

一方、血液中の二酸化炭素を体外へ排出する能力が落ちているため、血液中の二酸化炭素が増えて、血液が酸性に傾きます。これを呼吸性アシドーシスといいます。

したがって、COPDの患者さんでは、十分なエネルギーを補給し、血液中の二酸化炭素が増えないような栄養療法が必要です。

炭水化物、タンパク質、脂質という3大栄養素のなかで、二酸化炭素の産生が最も多いのが炭水化物、次にタンパク質、最も少ないのが脂質です。

脂質は、グラムあたりのカロリー量も他の栄養素の倍以上あり、COPDの患者さんにエネルギーを補う最も効果的な栄養素です。

COPDの患者さんには、全体の35-55%程度を脂質として摂取することが効果的です。入院中は、脂質の比率が高い栄養剤を投与して、理想的な比率になるように調整しています。


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