大病院の外来に通院できない理由

今年(2012年)4月の診療報酬の改定で、大病院の初診料と再診料が、大幅に引き下げられます。

とくに、再診料は52点、すなわち、520円という安さです。

この値段では、大病院は外来の診察をすると大赤字になってしまい、

実質的に、大病院の外来通院はできない料金設定です。

そのかわり、大病院は、紹介状のない初診の患者さんに、上乗せ料金を請求して良いことになっています。

この特別料金で、不足分を補っているのです。

 

初診のハードルを高くし、再診料を低くすることで、

患者にとっても、病院にとっても、大病院で外来患者を診察することが難しいしくみが作られているのです。

これは、大きな病院は入院患者に集中し、外来の患者は診療所や小さな病院が担当するという、

機能分担の方針を厚生労働省が打ち出しているからです。

大病院は、外来診察などの時間をかけずに、

工場のように、検査や手術をこなして、短期間で患者を回転させる方が効率的だからです。

 

大病院では、入院患者を、およそ2週間で退院させなくてはなりません。

その後の、リハビリや療養は中小の病院が引き受け、

自宅に戻して、医師や介護スタッフが在宅医療をする、

という医療の系列化がすすめられています。

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7 件のコメント

  • よくわかる診療報酬の記事も読ませていただいたのですが、52点と言うのは外来管理加算で、それが大病院には加算されないから大病院の外来は減るという理解で正しいでしょうか?

  • コメントありがとうございます。

    あわてて作ったので、よくわかる診療報酬の記載がわかりにくくなっています。この部分は追って訂正します。

    今回の改定で、500床以上の大病院などの外来の再診料は、すべてをあわせて52点となりました。

    もともと、200床以上の病院には、外来管理加算や指導管理料はないのですが、500床以上の大病院では、さらに再診の料金が減らされました。

    この部分の記載は、もう少しくわしく、改めて、書き直しますね。

    外来に呼ばれたので、行ってきます。

  • あっきさん、おはようございます。
    5月28日の記事に少しくわしく書いてみました。
    わかりにくいところは、また、教えてください。

  • お忙しい時間に回答いただきありがとうございます。
    500床以上はまた別扱いなのですね。

    ただ、ひとつ疑問が浮かんだのですが
    病院とすれば再診をすると赤字になるのでやりたくないのはわかるのですが、患者からすると大病院に行ったほうが医療費が安くなるということでしょうか?

    それだと逆に外来患者が増える気がするのですが・・・再診料を高くした方が患者は来なくなるというのは間違いでしょうか?

    • おはようございます。
      上乗せ料金を高くしたり、患者様を説得して、とにかく、小さな病院か診療所に行ってもらいます。
      赤字を出したら、病院の経営が成り立ちません。

  • ご回答ありがとうございます。
    患者を小さな病院や診療所に行かせる責任が制度上大病院にはあるということですね。

    ただ、自分は大きな病院ではいつも外来にすごく患者がいて1時間くらいは待たされるけれど診療所にいくと比較的すぐに呼んでもらえる気がするのですが、そんなことはないでしょうか?

    • 人気のある診療所は、それなりに待たされますよ。
      大きな病院の方は予約制なので、スムーズに行けば、意外と待ち時間が短いことも。
      大病院は、外来患者の数を絞っているのと、電子カルテの導入で、以前よりはずっと外来がスッキリしている印象です。

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