放射線治療で一生に受けることができる放射線限度量はありますか

先生、いつも有益な情報をありがとうございます。
早速ですが質問があります。
以前乳がんで、温存手術後放射線治療(50グレイ)を受けました。
今回、対側に新たに乳がんが発症しました。
温存手術が可能であれば、放射線治療を受けることになります。
照射の部位(左右)は違いますが、ひとつ(一人)の個体として受ける
放射線限度量はあるのでしょうか。
もし今後、別の部位の病気(がん)を発症した際、過去の放射線量で
放射線治療ができないことがあれば、全摘を選択したいと思っています。
また、度々放射線治療を受けるということは
二次がんの誘発にもならないかと危惧しています。
すみません、よろしくお願いいたします。

医知場先生の答え

ご質問、ありがとうございます。
放射線治療は、体全体に照射するものではなく、がんの部位に的を絞って照射します。
同一部位では50Gy程度が一般的といわれています(日本乳癌学会 乳癌診療ガイドライン)。ただし、癌の種類や照射部位によって限度は変わります。
照射部位が重ならなければ、再度、放射線治療を行うことは可能です。
放射線治療の副作用は、放射線治療中または終了直後におきるものと、
半年から数年後におきるものがあり、二次発がんの可能性は低いですが起こり得ます。
しかし、放射線治療を選択するかどうかは、現在の癌の進行状況に対して選択した方がよいと思います。
放射線治療医は、過去の照射歴を把握して治療計画を立てますので、担当医とよく相談してください。

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