血はなぜ赤い

人間の血液が赤いのは、血液中の赤血球という成分の色が赤いためです。赤血球は肺で吸収された新鮮な酸素を体のすみずみに運ぶ役目をしています。酸素は赤血球のヘモグロビンと結合します。ヘモグロビンは、ヘムという色素とグロビンというタンパク質からつくられています。このヘムという色素の原料が鉄です。鉄は酸素と結合しやすいので、酸素の運び屋として使われているのです。鉄と酸素がくっついた状態は酸化鉄、つまり鉄さびの状態ですから、血液が赤いのは鉄さびの色なのです。
では、昆虫の血の色が緑なのはなぜでしょう。それは、昆虫では鉄の代わりに、銅が酸素の運び屋として使われているからです。昆虫の血の色は、銅さびの色、緑青(ろくしょう)の緑色ということになります。
消化管の潰瘍や癌などからの出血、月経過多などによって血液が失われると、血液をどんどん作らなくてはなりませんが、原料の鉄分が十分に補えないと貧血になっていきます。これが鉄欠乏性貧血です。ゆっくり貧血が進んだ場合は、自覚症状もあまりないことがあります。もうひとつ体調がすぐれない、とくに生理が不順であったりする時は、貧血の検査を受けてみてはどうでしょうか。赤かった血が少し薄くなっているかもしれません。もちろん、血液検査をしてみないとわかりませんけど。
医知場 「貧血・鉄欠乏性貧血」の解説はこちらからどうぞ。

写真なし

2 件のコメント

  • 医知場さん 初めてコメント致します。私は怪我で大量出血をして以来(去年4月)、貧血で最近(今年10月)した血液検査でもヘモグロビンが9でした。でも以前より症状は少なくなり元気です。とても知りたかった事のなので大変勉強になりました。ありがとうございます。

  • バラ色さん、コメントありがとうございます。
    鉄は体のなかにしっかり貯蔵されるまで補給する必要があります。ゆっくりと貧血の治療を続けてください。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です