レモンと医療

レモンは、アメリカの俗語で故障を隠して売っている中古車のことです。中古車は、売り手には故障しやすい車とわかっていても、買い手にはなかなか見分けがつきません。ここには、売り手と買い手に情報のギャップが存在します。
売り手は、買い手の知識がないことにつけ込んで、レモンを高値で売りつけることもできます。そこで、買い手のほうでも自分にレモンが売りつけられることを考えて、値切りの交渉をします。こうなると、仕入れ値の高い故障のない車を売っていては売り手の儲けがなくなるので、売り手はレモンを売りつけようとします。こうなると、中古車市場はレモンだらけになって、買い手がまともな中古車を買えなくなり、売り手も正直な商売ができなくなる悪循環が生まれてきます。
こうしてみると、日本の医療もレモン市場と同じ問題を抱えているように思えます。医療者と患者側の情報のギャップが不信感をよび、医療の価格が値切られていきます。医療の売り手である私たちがまっとうな商売をやっていくためには、情報をきちんと伝え、透明性のある医療を作っていくことが最も重要なことなのです。私たちは決してレモンを売るつもりはありません。
ちょっと読みにくいところもありますが、この本を紹介します。
安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方

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