異国で生きるということ

先日、タイから働きにきている人が腹痛でボクの外来にやってきた。その人は全く日本語が話せず、英語も通じない。同じ職場の日本人が、通訳として付き添ってきた。「便は硬くないですか?」とボクが聞くと、その日本人はお尻に手をあて、両手で作った輪を小さくしながら、「ベン、カタイ?」とほぼ日本語でタイ人に尋ねる。それって通訳とは言わないでしょ。ほとんどボクと同じレベルじゃない。どうやら便秘らしいということで、くすりをもらって帰っていった。
タイから来た彼は、保険もなく日本語も通じないのであまり検査もできず、これから大きな病気にでもなったらどうするんだろう。言葉も通じない国で生きていく厳しさは想像もつかない。しかし、いまタイではクーデターが起き、戒厳令がひかれている。平和な国で家族や友人に囲まれて生きている平凡な日々が、世界では非凡なことなのだ。

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