認知症をみつける

認知症を早期に診断するのは、実は難しい。内科の外来に血圧や糖尿病で来院していた患者さんが、夜中にうろつき回り始めて、ようやく認知症(痴呆)とわかることがある。

それまでに、何度も通院していたはずなのに、話は普通に通じるし、どこといって変わったところはない。

ある日、家族が一緒にやってきて、自宅での症状を訴えて、やっと認知症とわかる。そんなことが何度かあった。

とくに忙しい外来では、ゆっくり話す時間もなく、主な病気に関係する症状しか聞くことがない。

 

認知症とまではいかないが、正常でもない、正常と認知症の境界状態を、軽度認知機能障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)といいます。

MCIは、早期の認知症ともいえます。認知症をより早期に発見できれば、薬を使ったり、介護サービスを準備したりできます。

MCIのすべてが、認知症になるわけではありません。

しかし、認知症のサインを拾い上げることは、今後の治療に大変重要です。

 

認知症がみつかるきっかけは、家族が「おかしい」と気づくことが大事です。

言い訳になりますが、内科医が普段の診察で早期の認知症を診断するのは難しいというのが、実感です。

ですから、家族の方が、

・同じことを何回も言ったり聞いたりする
・財布を盗まれたという
・だらしなくなった
・いつも降りる駅なのに乗り過ごした
・夜中に急に起き出して騒いだ
・置き忘れやしまい忘れが目立つ
・計算の間違いが多くなった
・物の名前が出てこなくなった
・ささいなことで怒りっぽくなった

などの症状に気づいたら、ぜひ、かかりつけの医師に教えてください。

認知症の患者さんは、診察室では、ものわかりのいい患者であることが多いのです。

医療関係者にも、患者さんとご家族にも役に立つ、認知症の診断ツールをまとめました。

 

>> 医知場 「認知症の診断ツール」

写真なし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です