補完代替医療

補完代替医療とは、現段階では通常医療と見なされていない、科学的に検証されていない医療の総称です。標準的な治療に補足的な医療(補完医療:Complementary Medicine)と、標準的な治療に取って代わる医療(代替医療:Alternative Medicine)を組み合わせた用語です。

補完代替医療には、中国医学(漢方薬、鍼灸、指圧、気功)、インド医学、免疫療法、サプリメント・健康食品、食事療法、精神・心理療法などがあります。

欧米ではマッサージ・鍼灸などの利用頻度が高いのに対して、日本では健康食品・サプリメントの利用頻度が非常に高いのが特徴的です。

補完代替医療の分類

分類と名称 内容
代替医療体系
(Alternative Medical Systems)
伝統医学系統、民族療法(東洋伝統医学、アーユルベーダ、ユナニ医学など)
精神・身体インターベンション
(Mind-Body Interventions)
瞑想、祈り、心理・精神療法、芸術療法、音楽療法、ダンス療法など
生物学に基づく療法
(Biologically Based Therapies)
ハーブ、食品、ビタミン、ミネラル、生理活性分子など
整体や身体を基礎とした方法
(Manipulative and Body-Based Methods)
脊椎指圧療法、整骨療法、マッサージなど
エネルギー療法
(Energy Therapies)
気功、レイキ、セラピューティックタッチ、電磁療法など

(米国立補完代替医療センター:NCCAM)

患者の状態によって避けたほうがよい補完代替医療(米国立補完代替医療センター)

治療法 避けたほうがよい状況
高度の食事制限をともなう食事療法 低栄養状態
抗酸化サプリメント 放射線療法・化学療法中の併用
抗凝固作用をもつサプリメント 血小板減少症、抗凝固療法中、手術
植物性エストロゲン
(大豆サプリメント)
乳がん(特にエストロゲン受容体陽性の場合、タモキシフェン服用中)患者、子宮体がん患者
鍼灸 血小板減少症、抗凝固療法中
深部組織マッサージ
強力なマッサージ
血小板減少症、抗凝固療法中
セント・ジョンズ・ワート 化学療法中
薬剤濃度が有効レベルに達しなければ重大な結果につながるような薬を服用している場合
高容量ビタミンA 全ての患者が避けたほうが賢明
高容量ビタミンC 全ての患者が避けたほうが賢明

(米国立補完代替医療センター:NCCAM)

抗凝固作用をもつサプリメント
ビタミンC、ビタミンE、大豆イソフラボン、PC-SPES
ニンニク、ショウガ、イチョウ、朝鮮人参

米国立補完代替医療センター(NCCAM)は、健康食品やサプリメントを漠然と服用することを次のような言葉で警告しています。
A "Natural" Product Does Not Mean a Safe Product
「天然物質、食品だからといって、安全であることを意味しているわけではない」

参考

「健康食品」の安全性・有効性情報 http://hfnet.nih.go.jp/
米国立補完代替医療センター(NCCAM) http://nccam.nih.gov/

 

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