ゼロ金利と循環不全

日銀が銀行への貸し出し金利をゼロにすると、銀行はただで調達した現金を、個人や法人への貸し出し、株式の運用に使うようになるので、流通するお金の量が増える。お金の量が増えれば、お金の価値が下がるので、物価が上がりデフレが解消される。

円の金利が低くなれば、金利の高い通貨を買う人が増えるので、円の価値は下がり、円安になる。円安になれば、輸出する国からみれば価格が下がるので、日本からの輸出が増える。

お金は、人間の体でいえば血液のようなもので、血液の量が少なければ貧血になり、体の臓器に十分に血液が回らずに、機能が低下する。

点滴や輸血をして、血液の量を増やすことで、低下した体の機能を回復させることができる。

血液が血管を通り、体中に酸素や栄養を送るしくみを循環系という。循環系を回転させるためのポンプが、心臓だ。心臓は、血液に圧力をかけて、体中に送り込む。

心臓のポンプとしての機能が低下した状態を、心不全という。心不全では、血液を送り出すポンプの働きが悪いので、血液がうまく体の中を循環できずに、体の中でよどんでしまい、臓器の機能が低下していく。

だから、血液の量がいくら増えても、心臓がうまく働かないと、循環系はうまく動かない。

日銀のゼロ金利でお金の量を増やした後、それをうまく回転させるしくみを作らないと、お金はよどんだままで機能しない。
 

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