死に方の遺言

病気の終末期の患者さんに、胃ろうを作る、栄養剤を点滴する、人工呼吸器をつける。

どれも、患者さんは認知症だったり、意識がなかったりして、患者さん自身で判断できないことが多い。

そうなると、患者さんの家族、奥さんや子どもさんに判断してもらうことになる。

もし、自分が認知症で他人と意志の疎通もできず、食事を飲み込むことができなくなって、誤嚥しては肺炎を繰り返す状況になったときに、胃ろうを作って欲しいとは思わない。

しかし、自分の親がそうなったときに、自分の判断で親の命を縮めることを、子どもとして選ぶのは難しいと思う。

立場が違えば、自分ではそうしたくないことを選んでしまう。

家族とはいえ、他人であり、患者本人の意志ではないからだ。

物言わぬ寝たきりの患者さんが胃ろうを作ったり、栄養剤を点滴されたりして、生かされている姿をみると、空しい気持ちになる。

胃ろうの適応についてガイドラインが作られているが、どこまで理解が得られるか。

やはり、元気なうちに、延命治療や認知症になったときの対応など、金の話だけでなく、どう死にたいかということを、遺言に残しておいた方がいい。
 

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