飲み薬+持続型インスリン=BOT

糖尿病の飲み薬を長く飲んでいると、効果がだんだんと弱くなっていきます。これを二次無効といいます。血糖を下げるインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が疲れてきて、十分なインスリンがでなくなることが原因です。

そもそも、糖尿病の飲み薬は、インスリンを出しやすくしたり、インスリンが効きやすくすることで、血糖を下げるものですから、インスリンの代わりにはなりません。

インスリンがでなくなれば、飲み薬も効かなくなります。

飲み薬の効果が悪くなったときに、不足しているインスリンを、持続の長いインスリン注射で補う治療法が、BOT(Basal-supported Oral Therapy)という新しい治療法です。

BOTは、飲み薬とインスリン注射をいっしょに使う治療です。

膵臓のβ細胞にまだ余力があるうちに、インスリンを補ってやると、疲れていた膵臓の機能が回復してくることがあります。

持続型インスリンは、11回の投与で24時間効果が持続します。1日の決まった時間に注射すればいいので、たとえば、自分で注射ができない高齢者にも、家族や介護者の都合のいい時間を選んで注射することができます。

しかし、糖尿病が進行して、膵臓の機能が低下し、インスリンの分泌がかなり低下してくると、11回だけの注射では食後の血糖値が下がりきらずに、コントロールが難しくなります。

その場合は、食後の血糖値を下げるための効果の速いインスリン注射が必要になり、注射の回数も増やさなくてはなりません。

膵臓の機能がまだ残っているうちに、できるだけ早く、インスリン注射を始めることが、この治療のポイントです。そうすれば、インスリンの量や回数も増やすことなく、かなり良好なコントロールが可能になります。

ただし、患者さんに説明しても、なかなか、インスリンの注射に納得してもらえないのが、医者としてはもどかしいところです。

 

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