マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は、病原体であるマイコプラズマ・ニューモニア(Mycoplasma pneumonia)が、咳や痰を介して感染します。学校、幼稚園、家庭内で感染し、地域的な流行がみられます。幼児から学童、特に5~12歳に多く、初秋~冬に多発する傾向があります。頑固な咳が長期に続くのが特徴的な症状ですが、肺炎にしては全身状態が悪くないことも多く、診断が遅れることも少なくありません。

症状

  • 咳(解熱後も3-4週間ほど続くことがあります)
  • 発熱
  • 胸痛

検査

  • 胸部レントゲン:
    スリガラス様の陰影が特徴的ですが、典型的な画像がでないことがあります。
    まれに、胸部レントゲンで異常があっても、聴診などの診察所見に異常がないことがありますので、胸部レントゲンは重要な検査です。
  • 血液検査では、白血球数は正常または増加し、CRPは中等度に上昇します。
    AST、ALTの上昇を一過性に認めることがあります。
  • 寒冷凝集反応は陽性にでることが多いが、特異的ではありません。
    マイコプラズマの抗体が上昇していれば診断の参考になりますが、抗体の上昇には2-3週間かかることがありますので、最初の採血ではまだ陽性にならない場合があります。

感染経路

患者の咳や痰からの飛沫感染、接触感染

潜伏期間

2~3週間

治療

抗生剤の投与を行う。
マクロライド系のエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどが第一選択。
重症例には、ミノサイクリンまたはクリンダマイシンの点滴投与を行う。

経過

一般に経過は良好だが、重症化することもある。
合併症としては、中枢神経の異常(髄膜炎、脳炎、ギラン・バレー症候群)、皮膚病変(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中耳炎、肝炎、膵炎、心筋炎、関節炎、溶血性貧血などが報告されている。

参考

国立感染症研究所 感染症情報センター
感染症の診断・治療ガイドライン2004 日本医師会雑誌

 

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