胆石は手術が必要ですか

胆石は、胆のうの中にできる胆のう結石が8割、

胆のうから十二指腸につながる総胆管にできる総胆管結石が2割で、

総胆管結石の2/3が胆のう結石を合併しています。

 

胆のう結石

無症状の胆のう結石は、健診の腹部エコー検査などで偶然にみつかることがほとんどです。

痛みなどの症状がなければ、年に1回程度のエコー検査を受けるだけで十分です。

すぐに、手術が必要になることはありません。

ただし、胆のうの壁が肥厚していたり、陶器のように固くなっている場合などは、

発がんのリスクが高くなることがあるので、症例によっては胆のう摘出が必要になります。

 

右脇腹からみぞうちにかけて刺すような痛み(胆石発作)を繰り返す場合は、治療が必要です。

石の成分がコレステロール主体で胆のう機能が残っていれば、薬で溶かす方法や衝撃波で破砕する方法もあります。

しかし、適応のある患者は限られます。

原則的には、腹腔鏡下胆のう摘出術という手術が必要です。

お腹のなかにカメラを入れて行う手術ですから、

開腹手術に比べて、格段に侵襲が少なく、傷跡も小さいし、回復も早いのが特徴です。

ただし、胆のう炎を合併しているときは、まず、抗生剤の投与などで炎症を抑える治療を先に行います。

胆のうに穴があいたり、胆のうから炎症が他の臓器に広がったりしたときは、緊急に開腹して手術を行います。

 

総胆管結石

症状がなくても治療する必要があります。

総胆管結石が総胆管を閉塞した場合、重症の感染症を起こし、致命的になる危険があるからです。

 

症状がない場合は、内視鏡で十二指腸側から総胆管結石を取り出す方法が一般的ですが、

胆のう結石があるときは胆のう摘出も行う必要があります。

胆のう結石が、総胆管結石の原因にもなるからです。

 

石が総胆管を閉塞してしまったときは、

まず、胆汁をチューブを使って体外に排出するドレナージなどの緊急処置が必要になります。

 

まとめ

無症状の胆のう結石は経過観察が基本

症状を繰り返せば、胆のう摘出

総胆管結石は、早めに治療

 

胆石そのものは、良性の疾患ですが、

できている場所、症状、合併症によっては、

すぐに処置が必要なこともある。

 

参考

胆石症診療ガイドライン2009 日本消化器病学会

 

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