君たちは医者になりたいのか

それとも、偏差値の高い大学に行きたいのか。

医者になりたいなら、偏差値なんか関係ない、

入れる大学を目指せばいい。

 

昔、予備校の講師が、

医学部志望の僕たちを前にして言い放った。

 

医学部を受ける学生は、偏差値が高くて、試験の得意な生徒だ。

医者という仕事を目指して医学部を受けるのではなく、

偏差値の高い大学に入りたくて、他人より優秀なことを証明したくて、医学部を受験する人も多い。

 

「他人より少しでも偏差値が高い人間が優秀だ。」

受験勉強に明け暮れる毎日のなかで、刷り込まれてきた観念に活を入れられた気がした。

 

受験勉強が人生の目的じゃない。

他人より少しばかり成績がいいというプライド、

そんなもののために、大事な時間を無駄にするんじゃない。

要は何になりたいかだろ。

 

こんなことを言ってくれる人は、高校の教師にはいなかった。

予備校の講師の言葉は、今も記憶に強く刻まれている。

 

そして、

今度は、自分が親に立場になって、子の受験を考える歳になった。

要は何になりたいかだろ。

でも、それがわからない高校生はたくさんいる。

 

僕は高校の時に、将来の仕事を決めた。

医学部は、入ってしまえば専門学校のようなもので、他の仕事につく選択肢はない。

 

しかし、大半の高校生は、はっきりと将来の仕事を決めずに、

自分の偏差値を見比べながら、入れる大学に入るのだろう。

そして、入れる会社に、入るのだろう。

 

それって、寂しい。

 

やりたいことを、やってほしい。

やりたいことがやれるために、勉強するんだ。

 

そんなことがわかるのは、子が親になる頃だから、

子にはまだわかるまい。

写真なし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です