風邪に抗生物質は使わないの?

Yahoo! Japan(11月16日)に、

「風邪に抗生物質って効果ないの?抗菌薬の使用に潜む危険性」という記事が掲載されていた。

 

風邪(かぜ)は、感冒ともいい、

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などの呼吸器症状に、

発熱や倦怠感、頭痛、関節痛などの全身症状を伴う病気です。

 

かぜは、症状から診断される病名で、原因はさまざまですが、ほとんどがウイルスです。

抗生物質は、抗生剤、抗菌薬ともいいますが、

そもそも細菌を殺す薬ですから、ウイルス感染には効果がありません。

ですから、一般的に、ウイルス感染による「かぜ」という診断であれば、

抗生物質を使う必要はないということになります。

 

かぜの患者さんにだす薬は、鼻水や鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などの症状を抑える対症療法の薬だけで、

ウイルス感染そのものを治療するわけではなく、

結局は、患者さん自身の免疫力でウイルスを追い出すことになります。

 

もし、確実に自分で「かぜ」と診断できるのなら、そもそも病院に来る必要もありません。

どうせ、咳止め、痰切りぐらいの市販薬とさして変わらない薬をもらうだけだし、

待合などで他の慢性病をもつ患者さんに感染されたら大変です。

 

かつては、たとえ、ウイルスが原因の風邪と診断しても、

細菌にかからないように予防的に抗生物質を投与する医師がいました。

抗生物質の投与量が増えると、抗生物質の効かない細菌、いわゆる耐性菌がまん延する危険性があります。

必要のない抗生物質は使わない

抗生物質の使用量は最小限にする

同じ抗生物質を使い続けない

というのが、抗生物質の基本的な使い方です。

 

ただし、今でも、何でも抗生物質を使いたがる医師もいれば、

抗生物質をやたら欲しがる患者さんも存在します。

薬を使う方も、もらう方もきちんとした知識が必要です。

 

そうはいいながらも、かぜ症状で来院された方に、抗生物質を処方することはあります。

症状は「かぜ」のようでも、診察上、

気管支炎や肺炎

百日咳

副鼻腔炎

などが疑われるときには、抗生物質を使用します。

 

抗生物質を処方されたときは、それなりの理由があるはずですから、

やみくもに拒否したり、疑い深くならずに、

なぜ、処方されたのかを理解した上で、薬を飲んで頂きたいと思います。

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