生きるとは死ねないことか

寝たきりの高齢者が

返事をすることもなく天井を見つめている

 

鼻にかけられたチューブからは酸素が流れ

胃ろうから栄養剤が注入され

ついでにたくさんの薬も

尿は膀胱に留置したカテーテルから

便はオムツに

 

誤嚥で肺炎を起こせば

救急車で病院に運ばれ

抗生剤を点滴される

 

家族は

できるだけのことをしてください

と言い残して帰っていった

 

枕元にはテレビがついたままで

はずれたところを見つめた患者が

3時間ごとの看護師の体位交換を待っている

 

誰かが悪いわけではありません

患者も

家族も

医者も

 

誰が幸せなのかはわかりません

答えのない問いです

写真なし

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