誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

のどの奥は、胃につながる食道と、肺につながる気管に分かれています。

食物などを飲みこむと、喉頭蓋(こうとうがい)というふたが気管をふさいで、

食物が肺の方に流れ込まないようになっています。

 

ものを飲みこむことを、嚥下(えんげ)といいます。

脳梗塞や認知症でうまく嚥下ができなくなると、食物や唾液が肺に流れ込みます。

口の中は、もともと細菌がいる場所ですから、細菌の着いた食物や唾液が肺の中に入ると、肺炎を起こします。

これが、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。

 

高齢者が、入院中に起こす肺炎の8割以上が、誤嚥性肺炎といわれています。

誤嚥性肺炎を起こす患者さんは、うまく会話ができず、症状の訴えがないことも多く、

元気がない、とか、食欲がない、などしか症状がでないこともあります。

 

誤嚥性肺炎は、若い人の肺炎とは違い、抗生剤を使っても治りにくかったり、

いったんは治っても、すぐに再発することが多い病気です。

 

入院中の高齢の患者さんで嚥下がうまくできない方は、

歯磨きを口の中をきれいにする口腔ケア、

食後にしばらく座位にする、などの工夫をするのですが、

それでも、誤嚥を起こしてしまいます。

 

たとえ、まったく食事をさせずに、点滴だけにしても、

夜間に寝ている間に唾液を誤嚥してしまい、結局は誤嚥性肺炎を繰り返すことがよくあります。

誤嚥性肺炎は、高齢の患者さんが、認知症や脳梗塞などで脳の機能が低下したことを反映しています。

 

誤嚥
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