たこつぼ心筋症

たこつぼ心筋症は

心臓の動きが急に悪くなり、心臓がたこつぼのように広がってしまい、心臓の働きが低下する病気です。

たこつぼとは俗っぽいですが、正式な病名です。

心臓の血管(冠動脈)には異常がなく、家族の死や天災などの強いストレスで、

カテコラミンなどのホルモンのバランスがくずれることが原因と考えられています。

胸の痛みや呼吸困難を訴え、心電図の変化や、心筋由来の酵素が上昇したりするので、

心筋梗塞との区別が難しいことがあります。

 

たこつぼ心筋症の特徴をまとめると、

・女性に圧倒的に多い(男:女=1:9)

・身体的、精神的ストレスのあとに出現する

・心エコー検査での、心基部の全周性過収縮と、心尖~中部の全周性無収縮。
(いわゆる、たこつぼのような形にみえます。)

・胸痛を訴えているわりには重症感がない

・心電図は、一見、心筋梗塞の所見に似ているが、ST変化が冠動脈支配に一致しない。
急性期をすぎると、QT延長を伴う巨大陰性T波を認める。心電図の変化は、数ヶ月続く。

・トロポニンTは陽性の場合もあるが、CK-MB(クレアチンキナーゼMB)は上がってもわずかである

心臓の機能は2週間ほどで回復することが多いのですが、重症では、心不全で死亡するケースもあります。
(S Kawai et al. Circ J 2007; 71:990-992)

 

強い地震の直後に、被災地の女性に、たこつぼ心筋症が多発しています。

ストレスと関係の深い、女性に多い心筋症です。

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