日本は医療ミスで何人死ぬか

5月4日のCNN co.jpで、

「米国人の死因、第3位は医療ミスか。推計25万人が死亡」と報道されていた。

 

これは、ジョンスホプキンス大学のグループが、5月3日付の英医学誌BMJに発表したものだ。

米国では、心疾患、がんに続いて、死因の第3位が「医療ミス」で、年間25万人以上が死亡していると推計した。

この数は死亡診断書からの推計値なので、実際はさらに多い可能性があるとしている。

ただ、何を医療ミスとし、関連死とするのか。

論文に推計の根拠ははっきりと書かれていないので、鵜呑みにはできないが、

相当数の「医療ミス」が起きているのは事実だろう。

 

では、日本ではどうだろう。

厚生労働省などからいくつかの報告があり、いずれも推計値なのでばらつきがあるが、

年間に2〜4万人ではないかと推測される。

 

ただ、医療ミスというのは、実態の把握が難しいので、なかなか実数がつかめない。

がんの切除部位を間違えたり、患者を取り違えたり、明らかにミスとわかるものがある一方、

医師側としては避けられないこと、想定していたことでも、それが患者側にうまく伝わっていないこともある。

患者側はミスと思っていることが、医師側がミスと思っていないこともあり、

何も医療ミスと考えるかで、数字は大きく変わってしまう。

 

ジョンスホプキンス大学のグループは、

人為ミスの実態が把握できないことや、ミスを防ぐために仕組みが整っていないことが問題だと指摘している。

 

これは、日本にもあてはまることで、誰がミスを起こしたかではなく、

どうしたらミスが無くなるのかというシステムを作っていくという視点が必要だ。

日本では、2015年10月から、医療事故が発生した場合、

第三者機関に調査結果を報告、集約して、再発防止につなげる「医療事故調査制度」が始まっている。

しかし、この仕組みは始まったばかりで、当初の予想より報告数も少なく、

まだ充分に機能するところまでは至っていない。

 

 

 

 

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