腫瘍マーカーは万能ではありません

腫瘍マーカーとは、がん細胞またはがんに対する体の反応によって作られ、

血液や尿、組織などで増加している物質のことです。

がんの診断や治療の目印になるので腫瘍マーカー、がんマーカーとよばれます。

腫瘍マーカーは、がんの種類や病気の広がり、治療がどれくらい効くかの予測、再発の発見などに使われます。

 

しかし、腫瘍マーカーの測定だけで、がんを診断することはできません。なぜなら、

1.腫瘍マーカーは、良性の腫瘍でも上昇することがあります。

2.腫瘍マーカーは、すべてのがん患者で上昇するものではありません。

また、特に病気の初期の段階から上昇するとは限りません。

3.腫瘍マーカーは、特定のがんだけでなく、いくつかのがんの種類で上昇することがあります。

 

人間ドックなどの健康診断で、画像診断をせずに腫瘍マーカーだけを測る場合があるようですが、

これは、あまり意味がありません。

ただし、ひとつだけ例外なのが、前立腺がんの腫瘍マーカー PSAです。

PSAは、がんの比較的早期から数値が上がってきます。

しかし、良性の前立腺肥大などでも上昇することがあるので、

数値だけで自己判断せず、泌尿器科の先生と相談してください。

 

それ以外の腫瘍マーカーは、内視鏡やCT検査などでがんが見つかった後の補助的な診断や、

がんの再発をモニタリングするためのものです。

腫瘍マーカーは、胃や大腸内視鏡、CT検査などと組み合わせて測定してこそ意味があるものです。

 

がんがなくても、腫瘍マーカーが高値になることはあります。

がんがあっても、腫瘍マーカーが上がらないこともあります。

腫瘍マーカーが高値だからといって、必ず、がんがあるわけでもありません。

 

健診で腫瘍マーカーだけが異常値になって再検査になることがありますが、

どの臓器の異常かもわからず、良性の病気でも異常になることがあり、

どこを検査すればよいか見当がつかないことがあります。

 

健康診断は早期のがんを見つけることが目的ですから、

まず、内視鏡検査やCT検査を受けるのが先で、

腫瘍マーカーはあくまでも補助的なものさしだと考えてください。

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