百年動く車はない

高齢化がずいぶんとすすみ、

90歳はあたりまえ、100歳超えも珍しくはなくなってきました。

ただし、誰でもが100歳まで生きるのがあたりまえではありません。

寿命には個人差があります。

足腰の元気な90歳もいれば、寝たきりの70歳もいます。

 

長年乗っている車を考えてみてください。

10年も乗れば、どこかの部品が壊れ、修理をしてもすぐ壊れ、

結局は、買い換える羽目になります。

 

脳、肺、心臓、腎臓など、人の臓器を車の部品に例えれば、

少々乱暴な言い方ですが、

脳という部品が壊れれば、認知症

肺が壊れれば、肺炎

心臓が壊れれば、心不全。

 

車と同じように、すべての部品が同時には壊れなくても、

一つが壊れれば、また一つ、また一つと次々に壊れていきます。

人間の部品は取り替えが効きませんし、修理にも限度があります。

 

人の臓器には寿命があり、薬でその寿命を延ばすことはできません。

少しばかり修理をして、ごまかすのが精一杯で、やがて限界が訪れます。

このあたりまえの事実を理解しない、したくない、しようとしない方が、

患者さんのご家族にいらっしゃいます。

 

患者さんに苦痛を与えたくないという医師としての思いが伝わらない。

そんなとき、「どうしたら、わかってもらえるのだろう。」と途方に暮れます。

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