抗がん剤の血管への影響

先生こんにちは、いつもありがとうございます。Twitterから、ブログ拝見しております。今日は質問があります。

6年前に、半年間抗がん剤治療をしました。その時、右の手首上に点滴のルートをとっていました。最近、鎮静剤による胃カメラ検査を受けたとき、以前点滴ルートをとっていたところに看護師さんが針を刺そうとするとなかなか刺さらず、血管が細くはないが固いと言われました。恐らくは抗がん剤の影響でしょうとのことです。
そこで3つ質問があります。抗がん剤は、体中をめぐっていたと思いますが、薬剤による血管が固くなる現象は少なからず全身に出ているものでしょうか。これは成人病等でよく聞かれる、血管の硬化と同じなんでしょうか。また、月日が経てば元の状態の柔らかさに戻ることはあるのでしょうか。
よろしくお願いします。

医知場所先生の答え

いつも、医知場をご覧いただき、ありがとうございます。
点滴は、おもに手の太い静脈から投与されます。静脈は心臓にもどり、
また、体全体に送られて薬の効果が現れます。
抗がん剤に限らず、点滴を繰り返すと、静脈が炎症を起こし詰まってしまいます。
静脈炎という状態です。
いったん詰まった静脈は元には戻りませんが、静脈はたくさんの流れがあり、
表面の血管が詰まっても深いところにも血管があるので問題にはなりません。
しかし、深いところにある静脈は表面からは見えないので、
点滴が刺しにくくなり、血管をさがすのが大変になります。
「点滴をする血管がない」などといいますが、
正確には表面に近い静脈が炎症を起こして詰まっている状態です。

これは生活習慣病の「血管の硬化」とは違います。
生活習慣病の血管の硬化は、動脈が硬く細くなり流れが悪くなる「動脈硬化」です。
点滴をさすのは静脈、成人病で問題になるのは動脈です。
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