気管支喘息

喘息は、肺の中の空気の通り道(気道)が炎症によって狭くなる病気です。気道が敏感になるため、いろいろな刺激に反応して、咳、喘鳴、呼吸困難などの症状が発作的にあらわれます。

症状

次のような症状が、夜間から早朝にかけて、発作的におこります。

・呼吸困難(息苦しい)
・喘鳴: 呼吸時のゼーゼー、ヒューヒューという音
・胸苦しさ
・咳

喘息の重症度

喘息の重症度は、症状の程度とピークフロー値から4段階に分かれます。

治療

気道の炎症をおさえる薬と、気道を広げる薬を組み合わせて治療します。

薬は使い方によって、喘息発作のない状態を維持するために継続的に使用する長期管理薬(コントローラー)と、発作がある時にだけ短期間使用する発作治療薬(リリーバー)に大別されます。

1.ステロイド薬:炎症を抑える最も効果的な薬です。とくに吸入ステロイド薬は、副作用が少なく、長期管理薬の基本になります。

2.気管支拡張薬:気道の筋肉を柔らかくして、気道を広げる薬です。テオフィリン、β2刺激薬があります。ゆっくり効果があらわれる長時間作用型と、すぐに効果があらわれるが持続の短い短時間作用型があります。

3.抗アレルギー薬:喘息発作に関与するアレルギー反応をおさえる薬で、メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1拮抗薬、トロンボキサンA2阻害薬、ロイコトリエン拮抗薬、Th2サイトカイン阻害薬などがあります。

喘息の治療は、重症度に応じたステップから治療を始め、コントロールが不十分ならばステップアップ、良好ならばステップダウンを行い、最適な治療ステップを選択します。

おおまかな治療ステップの目安として、
軽症間欠型は治療ステップ1、軽症持続型はステップ2、中等症持続型はステップ3、重症持続型はステップ4から治療を開始し、コントロール状態を評価して、治療ステップのアップまたはダウンを行います。

コントロール状態の評価を参考にして、
・コントロール良好ならば、現在の治療の続行あるいは良好な状態が3-6ヶ月持続していればステップダウン
・コントロール不十分ならば、現行のステップを1段階アップ
・コントロール不良ならば、現行のステップを2段階アップ

発作時の治療

1.発作時には、短時間作用性吸入β2刺激薬を使います。
症状が消失し効果が3-4時間続くときは、そのまま自宅治療が可能です。

2.軽度の喘息発作(呼吸は苦しいが横になれる、日常生活に制限なし)の場合は、β2刺激薬やテオフィリン薬の経口薬を使うことがあります。

3.1時間を目安に症状が改善しない場合や、中等度以上の発作(苦しくて横になれない、歩行が困難)の場合は、救急外来を受診してください。

参考

喘息予防・管理ガイドライン2018 日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会監修. 協和企画 2018.

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