急変(きゅうへん)

「高齢者の重症の肺炎なので、急変することがあります。」

患者さんのご家族に、こう説明することがあります。医療者の使う用語はふだん使う言葉とは違うので、うまく意味を伝えきれないことがあります。こういった言葉の使い方が、医療者と一般の方の理解にズレが生まれる原因になるのだと感じます。

急変という言葉をその意味どおりに考えれば、患者さんやご家族に、「急に、思いもしなかったことが起きる」ような印象を与えてしまいます。

医療者が、高齢の患者さんに「急変」という言葉を使うときは、「すでに予想していたように、病状が急に進行し悪化する」という意味で使うことがほとんどです。

いずれ治療の限界がきて、亡くなることが避けられないときに、その日、時刻を正確に予測することは不可能です。ですから、患者さんは、家族から見れば「急変」して亡くなってしまうことになります。

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