アスベストと中皮腫

アスベスト工場の従業員や、周辺の住民が胸膜中皮腫(きょうまくちゅうひしゅ)というがんで死亡しています。アスベストは石綿ともよばれ、加工しやすく断熱効果が高いため、建物の壁や吹きつけに広く使われてきました。

しかし、発がん性が問題となり、現在では輸入・製造が禁止されています。

胸膜中皮腫はかなりまれな腫瘍で、頻度は肺癌の1%以下です。中皮腫の70~80%は、アスベストと因果関係があるのではないかと考えられています。また、吸い込んでから発病まで30年~50年かかるため、「静かな時限爆弾」といわれています。

胸膜中皮腫は、肺の外側を包む胸膜に発生し、肺全体を包み込むように広がっていきます。
胸に水がたまり(胸水)、呼吸困難や痛みがおこります。外科的に切除することが難しい場合は多く、放射線治療や抗がん剤による化学療法が行われていますが、確立された治療法がないのが現状です。

pemetrexed(ペメトレキセド、商品名アリムタ)は有望な治療薬の候補で、現在、臨床試験が行われている段階です。福岡では、九州がんセンターの呼吸器科で臨床試験が行われています。

 

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