薬価も身のうち

厚生労働省は、4月からの薬価を平均5.2%引き下げることを発表した。ただし、大手の製薬会社の売れ筋商品は10%程度と平均よりも大きく下げられた。大手の製薬会社は、日本国内での収入減を海外市場で確保する動きが加速されるだろう。
薬の値段が下がるのは消費者にとってはありがたいことだが、メリットばかりではない。薬の値段は原料費だけで決まるものではなく、開発費が含まれた値段だ。とくに新薬の値段は、開発費の値段といってもいい。この値段を切り詰めることは、製薬会社に新薬を開発する費用を削減させることになる。新薬が開発されても、まず利益の高い海外市場に投入するだろう。
特許の切れた薬は、ジェネリックとして安売りされるが、それも先行する会社が新薬を開発してこその話だ。新薬を開発する魅力がなくなれば、次第に日本から製薬会社が離れていき、日本人は新しくて効果の高い薬をつかうチャンスがなくなっていく。製薬会社を太らせる必要はないが、薬価には適切な開発費を上乗せする必要がある。薬価を減らすにも限度があるということだ。

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3 件のコメント

  • 江戸時代の超良心的な医者みたいに、収入に応じて薬価を変えられるといいんですが(嘆息)。つまりお金持ちからは多く、生活困窮者からは無し、と。現代ではそれは、無理難題なんでしょうね。そういったことができない、官僚主義的なやり方を無条件で批判するのも問題はあるのでしょうが。

  • >……渡哲也を起用……
    朝のニュース番組で話題としてちらっと見た記憶があります。面白い発想だなと思いました。

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