日本医師会と全国医師連盟

2008年、春、病院で働く勤務医を中心とした団体が立ちあがる。全国医師連盟という組織で、驚いたことに発起人は同じ大学の医局で働いていた先輩だ。
医師には日本医師会という昔からの団体があり、診療報酬の交渉などにも圧力団体として関わってきた。医師会の幹部はほとんどが開業医で、高齢である。若い勤務医には、硬直した組織、開業医中心の方針は受け入れ難いだろう。そこで、勤務医の団体を立ち上げようという気持ちは理解できる。
しかし、日本の医療が崩壊に向かう今、医者同士が細かく分断されてはいけない。勤務医の団体をつくるのは結構だが、医師会には加入し、医師全体、医療全体を考える場所としての医師会を育てるために発言してほしい。
私は、勤務医の一人として全国医師連盟の取り組みに拍手を送りたい。しかし、大きな変革のためには、懐に飛び込む勇気も必要だ。

写真なし

6 件のコメント

  • 全国医師連盟に期待するところ、大、大、大です。これまでの医師会はとにかくイメージが悪すぎます。イメージが悪いのは本当の「中味」も良くないからです。知り合いの医師で医師会活動に熱心な人がいました。今は疎遠になっていますが、個人的には好きな人でした。ただ、医師会がらみの話になるととても嫌な思い出しかありません。医師会推薦で今度の参院選挙で落ちたあの方は、テレビタレントで発言していた頃と別人の感じでした。当然の結果だと思います。全国医師連盟の方々が医師会を大改革する存在になって欲しいと思っています。
    こんな組織が立ち上がることを知りませんでした。大拍手です!

  • 全国医師連盟の活動はまだ未知数ですが、日本医師会と対立するのではなく、医師会を改革する組織になってほしいと願っています。

  • 全員ではないけども、若い頃、医師という使命に燃えて医療業務にあたっていた医師も定年退職し、第二の人生を悠々自適に過ごすことを目的に診療所を開設し、朝9時~17時まで診療しそれ以後は留守番電話にて対応する医療人とは到底呼べない「サラリーマン化」した開業医が目立つように感じます。
    そのような人も含めて医師会は、会員であるならば会員全員を保護しなければいけない立場にいることから、今の日本医師会のとっている行動には正直腹が立つこともあります。
    今日の情報では、1/30に開催された中医協の総会で日本医師会のT委員が「診療所から病院への財源移転は苦渋の選択だった。さらに再診料までさげられては診療所のやる気を損なう。」というコメントをしていましたが、そもそも医師という尊い職業を選択された医師が、お金ありきに物事を考え、ついには患者さんの単価が下がるから仕事のやる気が出ない、とは何様だと考えているのでしょうか?今回ばかりは、日本医師会に対して失望させられました。
    皆さんはどんな気持ちですか?
    医療人にとって一番の社会的責任は、目の前の患者さんを誠心誠意全力で治していくことだと思うのですが。

  • 開業医にかつてのイメージがあるようですが、今、悠々自適に診療所を経営している医者はまずいません。
    診療所はいくらでもありますから、信頼できる医者を選んでください。質の悪い医者は、淘汰されていくはずです。
    医者に社会的な責任があるように、患者にも社会的な良識が必要だと考えます。質の高いものを求めるならば、それに見合った価格を払う必要があります。それを、誰が、どのように負担するのか。それは、私たち全員で考える問題だと思います。
    患者も、医者も、良い医療をゴールに目指す仲間です。勤務医も、開業医もまた同じゴールを目指しています。

  • 医知場さん早速の返答ありがとうございました。
    ほぼ同意見です。
    ただ、質の悪い医師が経営する診療所が淘汰されるまでは大分時間が必要だと考えます。その間に患者さんが損をこうむるするのは間違いがありません。
    患者さんの中には、ただ話を聞いてくれるだけで満足する人もいる、注射や薬ならとりあえず出してくれる医師が良い医師と勘違いしている人も少なくありません。そういう意味では、確かに患者さん側も勉強していき情報を収集しなければいけないのかも知れません。

  • 世界から見ると日本は、「全中流階級」国家です。お金が無いといいながらほとんどの家庭は大学まで子供を行かせるし、田舎では一家に1台の車ではなく1人に1台持っているケースが多いのです。
    中国に視察に行ったときに思ったのが、医療や福祉の分野では、共産圏の中国こそ資本主義的で、資本主義社会の日本が共産主義になっているということ。
    横並びシステムの良い面もありますが、ホテル業を代表とするサービス業界を見てみると、宿泊のみを目的とするカプセルホテル~宿泊+ビジネス+癒しを目的とする高級ホテルと機能別に分けているように、価格も2倍、3倍、それ以上の差別化はしています。
    医療との違いは、ホテル側も宿泊者を選べるということ。いくらアメニティーの良いところに泊まりたくてもお金が無ければ宿泊できないのですから。
    逆に言うと、だからこそお金をためて、自分へのご褒美や、結婚記念等、そのような大事な日に利用する目的が生まれ計画を立て、日々の仕事に努力できるのはと思います。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です