薬をだす人、もらう人

ボクは、糖尿病で悪玉コレステロールが高い、ある患者さんにコレステロールを下げる薬をすすめた。
「糖尿病でコレステロールが高いと、動脈硬化が進んで脳卒中や心筋梗塞をおこす可能性が非常に高くなります。薬には、筋肉痛や血尿などの副作用がでることもありますが、かなりまれです。血液検査で副作用をチェックしながら、薬を使っていきます。コレステロールの薬は、今すぐ飲まないと命に関わるというものではありませんが、将来の病気を予防するために飲んだ方がいいですよ。」
「飲んだ方がいい?薬は先生が決めるんじゃないんですか?薬を飲むかどうか、私が決めるんですか。先生が決めてください。」
ボクは、「どの薬を飲んだ方がいいか、説明を納得してもらって、薬を使う意味を理解してもらってから、薬をだしている。最終的に薬を飲むのを決めるのは、あなたです。」
ボクは、医者として最良の方法を提案しようと思っている。しかし、それを理解して実行に移すのは、患者自身だ。薬の説明もせず、私がだす薬を飲みなさいという時代ではない。副作用の説明不足で訴えられる時代だ。
薬をだす人も、もらう人も互いに納得して治療をすすめていきたい。ボクは、一番いいと思う薬をすすめるが、強制はしない。

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