置き去り型独居老人

最近、よく独居の高齢者が入院する。
一人暮らしといっても、認知症がひどくて、とても自分で食事を作ったり、入浴やトイレもままならないように見える。今までよく一人で暮らしてこれたな、いや、生きてこれたなと思う。
家族に迷惑をかけたくないとか、一人で自由に暮らしたいとか、自分で選んだ一人暮らしには思えない。
経済的な理由で施設に入れず、仕方なく独居している高齢者がたくさんいる。いよいよ、肺炎を起こしたり、認知症がひどくなって病院に担ぎ込まれるが、病院も長期の入院はできないので退院先を探すことになる。そのときには、もはやアパートでの一人暮らしは不可能な状態で、施設を紹介することが多いが、これも家族に拒否されるとにっちもさっちもいかなくなる。
私は、家族に高齢者と同居しろとか、金をだせとか言うつもりは全くない。自分が暮らしていくのも厳しい時代だ。
近くのアパートやマンションに、家族に置き去りにされた一人暮らしの高齢者がたくさん住んでいるという事実がある。その数は今後、ますます増えていく。病院には長くいられないし、施設にも入れないとなれば、高齢者はどこに行けばいいのだろう。
置き去りの老人は、何も言わず、静かにそのときがくるのを待つしかないのか。そんな日本では、せつない。

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1 個のコメント

  • 本当に切なくなってきます。
    明日は我が身みたいな感じで読みました。
    施設に入れるだけでも、まだ幸せと言う事になるのでしょうね。
    10年前に今の日本の現状は想像できませんでした。
    というか、自分の中でも遠い所の問題のように感じていました。
    もっと、想像力を働かせて未来を見つめなくてはいけないですね。

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