糖尿病は隠れている

平成18年の厚生労働省の統計によれば、日本人の糖尿病患者は約820万人、糖尿病の疑いがある人は1050万人で、合計で1870万人にのぼる。平成14年の調査から4年間で、糖尿病患者が80万人、糖尿病の疑いがある人が170万人も増加している計算になる。

糖尿病を放置すると、5年で神経に、7年で眼に、10年で腎臓に合併症がでるといわれている。糖尿病の合併症で失明した人が年間3500人、透析になった人が年間13000人、足の血管がつまって壊疽になり切断した人が年間3000人にのぼる。糖尿病は、日本人のまさに国民病であり、生活の質を圧倒的に落とす病気なのだ。

糖尿病の初期には、食事に対するインスリンの分泌が鈍くなり、食後の血糖値が高いままになる。やがて糖尿病がすすむと、インスリンの分泌が全般的に少なくなり、空腹時の血糖も抑えられなくなって食前の血糖値も上がってくる。

だから、糖尿病の初期では食後の血糖値は高くても、食前の血糖値は正常ということがある。通常の採血検査は食事抜きで行うことが多いから、血糖値は正常と判定されることがある。

初期の糖尿病をみつけるために、経口ブドウ糖負荷試験は最も鋭敏な検査である。ブドウ糖負荷試験でわかる初期の糖尿病でも、健康な人にくらべて2倍も心筋梗塞などの心臓病になりやすいといわれている。糖尿病の家族歴がある人、肥満のある人、飲酒の多い人など、糖尿病のリスクがある人はぜひ負荷試験を受けてほしい。

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