褥瘡(じょくそう)のデザイン

寝たきりの患者さんには、よく床ずれがおきる。床ずれは、医学用語で褥瘡(じょくそう)といい、皮膚の同じ場所に長時間圧力が加わることでおきる。同じ向きで寝ていると、たとえば、背中や腰の一部がずっとベッドと接触しているので、血液の流れが悪くなり、傷ついてしまうからだ。そうならないように、1日に何度も体の向きを変えたり、柔らかいマットをしいたりしているが、それでも褥瘡ができてしまうことがある。患者さんの栄養状態が悪いときには、とくにできやすく、治りも悪い。細菌が感染すれば、ますます治すのが難しくなる。
褥瘡とは、けがの一種だから、けがを治すように治療しようという科学的な方法が導入されて、褥瘡の治療は大きく変わった。
褥瘡を治すキーワードは、デザイン。
D (Depth):深さ
E (Exudate):浸出液
S (Size):大きさ
I (Inflammation/Infection):炎症・感染
G (Granulation):肉芽
N (Necrosis):壊死組織
DESIGNの頭文字が表す項目で褥瘡を評価する。ひどければ大文字。軽ければ小文字を使う。
たとえば、深い傷はD。浅い傷はd。細菌の感染や炎症があればI、なければi。
だから、大文字のDESIGNが、小文字のdesignになるように、医師、看護師がチームをつくって治療をしている。
褥瘡を治療するための、テープや軟膏は結構、高い。しかし、保険では2週間分しか治療費がでない。これが悩みの種。各施設で知恵を絞って、倹約しながら治療をしているのが現状だ。これから、高齢者が増えれば、ますます褥瘡の患者がふえることになる。保険で治療ができる範囲をぜひ広げてほしい。

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