糖尿病と眼の合併症

糖尿病に合併する眼の病気は、網膜症と白内障が代表的な病気です。

網膜症:網膜を栄養する血管がつまり、眼底出血から網膜剥離を起こして失明にいたることがある。日本における失明原因の第1位は糖尿病網膜症によるものです。

白内障:水晶体がにごり、目がかすんで見えにくくなります。

糖尿病眼合併症と頻度

  • 網膜症 37.0%
  • 白内障 66.7%(25.1%)

( )内は視力が0.5以下の割合、船津英陽他:日眼会誌 1993; 97; 947-954

糖尿病の患者数からすると、網膜症の患者は200万人以上いることになります。

網膜症は進行の程度によって、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症に分類されます。

糖尿病網膜症

単純網膜症

網膜の血管壁機能が破綻して、出血や血漿成分の血管外漏出が起こる。

眼底に、点状・斑状の出血や毛細血管瘤ができ、血漿成分が網膜内に沈着して硬性白斑をつくる。

これらの病変は可逆的で、黄斑部に浮腫がなければ、視力は良好のことが多い。

治療の基本は、血糖コントロール。

増殖前網膜症

網膜内の細小血管に血栓ができ、血液の流れが悪くなる。血糖コントロールに加えて、網膜光凝固術が必要になる場合がある

増殖網膜症

網膜の毛細血管が閉塞すると、新生血管ができる。

新生血管は、もろくて破れやすい異常な血管で、硝子体出血をおこしやすくなる。硝子体出血は、網膜剥離を起こし、失明の原因になる。

眼の検査は、眼科医による眼底検査が必須です。血管の閉塞や漏れは、蛍光眼底造影検査という詳しい眼底検査を行います。

治療

  • 網膜光凝固:網膜へレーザー光を照射して、網膜色素上皮を熱で固める。網膜浮腫の軽減、新生血管の発生予防
  • 硝子体手術:硝子体出血、網膜剥離
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