RSウイルス感染症

赤ちゃんの発熱

RSウイルスは、呼吸器に感染症をおこすウイルスです。一度かかっても免疫が十分にできないため、年齢に関わらず、繰り返し感染することがあります。1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が最初の感染を起こします。とくに1歳未満の乳児が感染すると、肺炎など重症化することがありますから、乳幼児のいる家庭では注意が必要な感染症です。

RSウイルスは、乳幼児の肺炎の約50%、気管支炎の50−90%を占めています。大人では、かぜの症状をおこすことがほとんどですが、RSウイルスに感染した小児を看護する保護者では、気管支炎やインフルエンザのような症状を起こし重症になることがあります。また、呼吸器疾患などの基礎疾患がある高齢者で、肺炎を起こすことがあります。

RSウイルス感染症は、例年、夏の終りから冬にかけて流行しますが、2021年は4月から報告数が増え、保育園や幼稚園での集団発生も報告されています。

感染経路

  • 咳やくしゃみ、会話などで飛び散るしぶきを吸い込む飛沫感染や
  • 感染者を直接触ったり、ウイルスがついているドアノブや手すり、テーブル、おもちゃ、コップなどを触ったりして接触感染をおこします。

症状

感染して2-8日(典型的には4-6日間)の潜伏期間の後、発熱、鼻汁などのかぜ症状が数日続き、軽症ですむことがほとんどです。

  • 咳がひどくなる
  • ゼーゼーと苦しそうな息(喘鳴)
  • 息が苦しいなどの症状は重症化のサインの場合がありますから、すぐに医療機関を受診してください。

RSウイルス感染症には特効薬はありません。重症化した場合には、酸素投与、輸液や呼吸管理などの対症療法を行います。

ワクチンはありません。咳がある年長児や成人は、可能な限り、0-1歳児との接触を避けることが発症予防になります。感染予防には、マスクの着用や、手洗い、アルコールによる手指消毒を行います。

RSウイルス感染症と診断されたら、保育園や幼稚園はどのくらい休ませなければなりませんか?

RSウイルス感染症は、インフルエンザやおたふくかぜのように、出席停止の期間が定められているわけではありません。登園の目安は「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」とされています。咳や鼻水・発熱といった風邪症状が落ち着き、十分に元気になれば、登園してよいでしょう。

<参考>
厚生労働省「RSウイルス感染症 Q&A」(2014年12月26日)
国立感染症研究所「RSウイルス感染症とは」(IDWR 2004年第22号掲載)

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