夜のトイレで眠れない

頻尿

「夜に何度もトイレに行くので、よく眠れない」と訴える患者さんが、たくさんいます。医学的には、夜間頻尿といいます。

夜間頻尿とは、「夜間に排尿のために1回以上起きなければならず、そのことにより困っている状態」のことです。

夜間頻尿は、

  1. 夜の尿量が多い
  2. 尿を膀胱に十分にためることができない

ことが原因と考えられます。

夜の尿量が多くなるときは、高血圧、心不全、腎疾患、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などの内科疾患が原因のことがあります。この場合、内科疾患の診断、治療によって、症状が改善される場合があります。

また、尿量が多くなるような薬を内服していることもありますので、主治医の先生と相談してみましょう。

前立腺肥大や過活動膀胱などの泌尿器疾患は、尿をいったん膀胱にためることができずに、尿の回数が増えてしまいます。

頻尿のせいで眠れないと思っていたら、実は、睡眠障害(不眠症)が原因ということもあります。

夜の尿の回数を減らすために、極端に水分を控える方もいますが、脱水症になり、心臓や脳の血管がつまる危険性もあります。

何が原因かを診断してから、適切な治療、生活習慣の改善に取り組んでください。

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