「夜に何度もトイレに行くので、よく眠れない」と訴える患者さんが、たくさんいます。医学的には、夜間頻尿といいます。
夜間頻尿とは、「夜間に排尿のために1回以上起きなければならず、そのことにより困っている状態」のことです。
夜間頻尿は、
- 夜の尿量が多い
- 尿を膀胱に十分にためることができない
ことが原因と考えられます。
夜の尿量が多くなるときは、高血圧、心不全、腎疾患、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などの内科疾患が原因のことがあります。この場合、内科疾患の診断、治療によって、症状が改善される場合があります。
また、尿量が多くなるような薬を内服していることもありますので、主治医の先生と相談してみましょう。
前立腺肥大や過活動膀胱などの泌尿器疾患は、尿をいったん膀胱にためることができずに、尿の回数が増えてしまいます。
頻尿のせいで眠れないと思っていたら、実は、睡眠障害(不眠症)が原因ということもあります。
夜の尿の回数を減らすために、極端に水分を控える方もいますが、脱水症になり、心臓や脳の血管がつまる危険性もあります。
何が原因かを診断してから、適切な治療、生活習慣の改善に取り組んでください。
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