介護施設の新入居者様の感染症対応について

初めて投稿させて頂きます。
介護職員をしております。どうぞよろしくお願いいたします。

新入居者様の感染症についてです。

その方は、クロイツフェルト ヤコブ病を発症されています。
退院・転院看護要約の記載では
感染症は、ワ氏、HBS抗原 HCV抗体
アレルギーは、セファム系抗生剤

との事です。
施設側からは、ケア時はヤコブ病に対して介護用手袋を着用して介護にあたるよう指示が出ています。
ワ氏やその他の感染症に対する注意、勧告はない状態です。
インターネットで、色々と調べていますが、介護職員の場合、トイレ介助、汚染されたパット、リハパンの処理、入浴介助、ヤコブ病が進行して重症になれば、陰部介助も行います。

介護用の手袋着用だけで本当に大丈夫でしょうか?

ケアを行う介護職員の正しい感染予防の方法を教えてください。

どうぞよろしくお願いいたします。

医知場先生の答え

こちらの手違いで、数ヶ月もずっと保留の状態であったことを見逃してしまい、
お返事が大変遅れてしまいました。

クロイツフェルト・ヤコブ病は、異常なプリオン蛋白が、脳や神経に蓄積しておきる「プリオン病」の一つです。

プリオン病感染予防ガイドライン(2008年版)、感染対策実践マニュアル 第3版(堀賢編、じほう)によれば、
・看護や介護スタッフの日常的な接触では感染の危険性はない。
・入浴は共用の浴室でよい
・針刺し事故に注意する
・褥瘡処置、咳・痰など飛沫が発生するときは、グローブ、ビニールエプロン、マスク、ゴーグル、キャップを着用する。これらはディスポーザブルとする。
・医療廃棄物は、一般患者の医療廃棄物と同じ規則で廃棄可能。尿、便などの廃棄物の処理方法も一般患者と同様。

現在のところ、クロイツフェルト・ヤコブ病が医療、介護スタッフに感染した例はないと思いますが、通常の標準予防策での対応が必要と考えます。


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