マスクをはずす自由、つける自由

マスクはずす

令和5年3月13日から、マスクの着用義務がなくなります。

もう、街中ではマスクをはずしている人をみかけます。近くの飲食店のアクリルの仕切りもなくなりました。新型コロナの5類への移行は5月の連休明けからですが、患者さんが減っていることもあいまって、コロナは終わったかのような雰囲気です。新型コロナの名前も、コロナ2019に変更になるらしく、すっかり過去の病気にされています。

オミクロン株が主流になってから、新型コロナの病状も以前よりずいぶん軽くなり、肺炎をおこす患者さんが減っているのは確かです。しかし、新型コロナウイルスが感染力の強いウイルスであるという事実に変わりはありません。症状がでる前から感染しますし、症状がない人からも感染します。咳やくしゃみに含まれるウイルスがエアロゾルという小さな粒子になって、感染をおこします。病院や介護施設などで患者さんがでれば、あっという間に広がります。同室者はほぼ全滅です。

ウイルスそのものは、マスクで防ぐことのできる粒子のサイズより小さいため、他人のウイルスの侵入を防ぐには十分な方法ではありません。マスクをつけるのは、他人にうつさないことが大きな目的です。

おそらく、3月にマスク着用の義務が解禁されれば、電車やバスの公共交通機関、駅、スーパー、オフィスなど、これまでマスクの着用が当たり前だった場所で、マスクを外す人がでてくるでしょうし、個人の判断ということになります。なぜ、マスクをしているのだという「マスク外し警察」がでてくるかもしれません。もちろん、幼稚園や学校などでのマスク着用が強要されることで、子供たちの成長を妨げるような、これまでの過剰な対応は改善してもらいたいと思っています。

しかし、マスク着用の義務がなくなり、感染症の格付けが5類に下がったとしても、それは制度上の問題で、新型コロナという病気が変わるわけではありません。

医療関係者は、病院や診療所などでは、今までと同じように、マスクを着け続けることでしょう。相手が潜在的にウイルスを持っているかもしれないわけですから、怖くて、マスクをはずす勇気はありません。

マスクをはずす自由があれば、マスクをつける自由もあります。他人に感染させたり、感染することが心配であれば、マスクをどうどうとつければよいのです。それもまた、個人の判断であることを理解してもらえる寛容さが必要だと思います。

コロナウイルス

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2020年12月24日

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