新型コロナウイルス、新型肺炎|いまわかっていること、できること

コロナウイルス

これまでの経過

2019年12月31日、WHOに、中国湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染症の流行が報告されました。ほとんどの患者は魚や獣肉を扱う海鮮市場の関係者で、市場は2020年1月1日に閉鎖されました。当初は、動物からヒトへの感染のみと考えられていましたが、武漢市からのタイや日本への旅行者からも新型コロナウイルスの感染が報告され、ヒトからヒトへ感染が拡大していることがわかりました。

コロナウイルスは多くの種類があり、一部のウイルスはヒトに日常的に感染を起こし「かぜ」の原因になります。「かぜ」の10−15%は、コロナウイルスが原因になります。しかし、大半のコロナウイルスは、ラクダや猫、コウモリなどの動物の間だけで感染します。ごくまれに、動物のコロナウイルスが変異を起こし、ヒトに感染して流行することが知られています。

これまでにヒトで集団発生を起こした新型のコロナウイルスは、SARSウイルス、MERSウイルスの2種類が知られています。今回の「新型コロナウイルス」は、この2種類とは異なる新しいウイルスです。新型コロナウイルスは、動物からヒトへの感染から、ヒトからヒトへと感染が拡大しています。

  • SARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)は2002年に中国広東省で発生しましたが、コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こしたと考えられています。
  • MERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)は2012年にサウジアラビアで発見されましたが、ヒトコブラクダのウイルスがヒトに感染し重症肺炎を引き起こしたと考えられています。

2月11日、WHOは今回の「新型コロナウイルス」を「COVID-19ウイルス」と名付けました。

2月17日、日本国内での感染の拡大に伴い、厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安を発表しました。中国への渡航や渡航者との接触に関係なく、呼吸器症状の強い方は注意が必要です。

2月21日、日本環境感染学会と日本感染症学会は、水際対策期から感染蔓延期への対応が必要であるとのコメントを発表しました。(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)-水際対策から感染蔓延期に向けて- )

2月25日、政府は「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を発表しました。

症状

感染から1日から12.5日(多くは5−6日)の潜伏期間の後に、次のような症状が現れます

  • 発熱
  • のどの痛み
  • 咳が長引く(1週間前後)
  • 強い倦怠感(だるさ)

肺炎は、軽症から重症、死亡例まで幅広く報告されています。重症例では、肺炎、呼吸不全、腎不全などを起こします。高齢者や他の病気で治療中の方に、重症例が多い傾向があります。

次の症状がある方は、「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

  • かぜの症状や37.5℃以上の発熱(37.5℃以上)が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けている場合も含みます)
  • 強い倦怠感(だるさ)や息苦しさ(呼吸困難)がある
  • 高齢者や糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方は、上の状態が2日程度続く場合

お問合せ先は、最寄りの保健所等に設置されている「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

どのようにして感染するのか

  • 飛沫感染:感染者のくしゃみや咳、唾液などに含まれているウイルスを、他人が吸い込んで感染します。人ごみの多いところで感染する機会が増えます。
  • 接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りのものにさわるとウイルスが付着します。他人がそのウイルスを触り、その手で口や鼻、眼などを触ると粘膜から感染します。電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなどが危険です。

診断

一般の医療機関では、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査はできません。 診断方法としては、核酸増幅法 (PCRなど) があり、保健所などを通じての検査になります。

治療

新型コロナウイルス(COVID-19)の治療薬やワクチンはありません。症状に応じた治療を行うことになります。

予防

かぜやインフルエンザと同様の予防策を行いましょう。

  • マスクの着用
    • マスクは咳やくしゃみでウイルスなどが飛び散って他人に感染するのを防ぐことが主な目的です。咳やくしゃみなどの症状があるときは、積極的に使用してください。
  • 石けんやアルコール消毒液などによる手洗い
    • とくにトイレに行くとき、食事の前、鼻をかんだ後、咳やくしゃみをしたとき
  • 手を洗わずに、目や鼻、口などを触らない
  • かぜ症状のある方との接触を避ける
  • 体調の悪いときは、外出しない
  • よく触るテーブルの表面などは、消毒スプレーでよく拭く
  • 咳エチケット
    • 咳やくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、他の人に病気をうつす可能性があります。咳・くしゃみをするときは、マスクやティッシュ・ハンカチなどを使って口や鼻をおさえましょう。

一般市民の皆様へ −クイック・チェックポイント−
(日本環境感染学会・日本感染症学会)

1.注意すべき事項

  • 自分自身の健康管理を行ってください。体調が優れないときは朝・夕の体温測定を行いま しょう。
  • 病院や施設での面会を控えましょう。高齢者や基礎疾患のある人に感染症をうつさないようにするためです。
  • 人が多く集まる室内での集会等の参加は必要なものに限りましょう。
  • 公共交通機関において、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、目などを触らないようにしましょう。不特定多数の方の触れるものに接触した後の手指衛生が重要になります。
  • 会社、学校、自宅に着いてから手洗いをしっかり行いましょう。 ž 時差通勤によりラッシュアワーを避けましょう。
  • 東京オリンピック・パラリンピックに向けて準備してきたテレワークによる自宅勤務も活用しましょう
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合には、出来るだけ会社、学校は休み、自宅での安静・静養を行いましょう。
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合に、人と接触する場合は、咳エチケット(マスク着用)を行い、手で鼻、口を触った場合は、手洗いを行いましょう。
  • 体調不良者(発熱、咳など)に接する場合には、マスクを着用しましょう。

2.注意すべき症状

  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などに加え、呼吸苦、息切れの症状がある場合
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が、5 日以上持続する場合

3.受診行動

  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などに加え、呼吸苦、息切れの症状がある場合や 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が、1 週間以上持続する場合は、帰国者・接触者相談セン ターなどに相談してから病院(一般外来で受診せず、帰国者接触者外来)を受診しましょう。 この時、マスクを着用し公共交通機関の利用は避けましょう。

4.高齢者または基礎疾患のある方

  • 毎日、朝・夕、体温測定を行いましょう。
  • 多くの方が集まる集会場等へ行くことは控えましょう。
  • インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを接種されてない方は医療機関で接種を受けましょう

<参考> 2020/2/25 閲覧
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
国立感染症研究所「人に感染するコロナウイルス」 https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
CDC(米国疾病管理予防センター) https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html
WHO(世界保健機関) https://www.who.int/health-topics/coronavirus
日本環境感染学会「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)−水際対策から感染蔓延期に向けて−」2020年 2月21日現在 http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/covid19_mizugiwa_200221.pdf
新型コロナウイルス感染症対策の基本方針 新型コロナウイルス感染症対策本部 令和2年2月25日https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599698.pdf

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