BNP数値が高い父のその後と自分

昨年末に先生にご質問させていただいた者です。その際はお忙しい中ご回答下さりありがとうございました。

今年に入り循環器内科の先生に診てもらいましたが、腎臓の機能も低下しており、検査治療をすると透析が必要になってくる恐れがあるため、投薬で様子をみましょうというお話でした。

高血圧で薬は40年ほど飲んでいますが飲んでいても150~170くらいありました。その状態で今まできてしまったのがいけなかったというニュアンスのお話でした。八割方、治療の時期は過ぎてしまったと言われ、いつ何があってもいいように覚悟はしておいてくださいとも言われました。

今更ですが、どのようにしてきたらよかったのでしょうか?自分も今、血圧を下げる薬を飲んでいます。月に一度血圧を測って薬をもらってくるだけです。血圧は110~120くらいで安定しています。このままでは父と同じようになっていくのではと不安があります。今後、どのようなことに注意していったらよいか教えていただけたらと思います。

医知場先生の答え

お父様が治療を始められた頃は、
高血圧の治療はとにかく、そこそこに血圧を下げておげばよい、
という考えが一般的だったと思います。
血圧の薬も種類が少なく、治療のガイドラインも整備されていませんでした。

今では、血圧の治療は,将来の心不全を予防するための治療であるという認識が浸透し、
降圧剤も患者さんの病状に応じて、使い分ける時代です。
BNPも含め、採血やエコー検査、胸部レントゲン、心電図など、
定期的な検査を行い治療を続ければ、十分に天寿を全うできるはずです。

まずは、きちんと薬を飲むこと。
自分自身の血圧を、自己測定して把握すること
薬だけに頼らず、減塩食や運動を行い、健康的なライフスタイルを維持すること
肥満、過度の飲酒は要注意
定期的な検査(最低年1回のレントゲンや心電図)を行うこと

心不全は遺伝病ではありません。
高血圧は克服することができる病気です。

お父様の病気を鏡として、健康な毎日を過ごせるよう、頑張りましょうね。

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