近頃は、入院患者にもかなりの高齢者が多くなった。ひとり暮らしもたくさんいる。もちろん、お元気で何でもひとりでできる人もいるが、食事にも困っていたのではなかろうかという人もいる。
何とか微妙なバランスで毎日を過ごしていた高齢者が、病気で入院した途端に認知症がひどくなるケースを経験することがよくある。つまり、入院した途端に、ボケてしまうのだ。
もともと、高齢者は潜在的に認知症の人がいる。それでも、毎日の生活はなんとかやっているから、家族も気づかないことが多い。ましてや、一緒に暮らしていなければ、ちょっとした変化には気づかない。
入院すれば、生活の環境が大きく変わる。病気で体が不自由な上に、点滴につながれ、ベッドでの安静が続けば、隠れていた認知症が一気にあふれ出す。ベッドから抜け出したり、大声を上げたり、妄想で妙なことを言い出したり。とくに夜に症状が出るものだから、患者さんの家族に説明しても、容易には受け入れてもらえない。
「今まで元気だったのに、入院してから、おかしくなった」家族には、そう思われてしまう。
早く元の生活の場所に帰してあげたいが、もはや、ひとりでは生活できない。施設を探そうにも、なかなか空きがない。高齢化が進むということは、病気を治すだけでなく、介護する環境をどう整えるかが問題になる。そのためには、高齢者自身も、まわりの家族も、介護保険やサービスの仕組みを勉強すること、それをきちんと教えてあげることが大事だと肌で感じている。
入院中の父は人を疑う。金の心配ばかり、金持ってこいなど警察に訴えるなど
最近、年度末で忙しくてお返事が遅くなりました。患者の家族の中には、病院に入院させると一安心と思われる方も多いのですが、病院と家では環境として全く違います。病院は生活する場所ではないので、家族の元でも、施設でも、生活する場所を確保してあげることが大事です。ただし、介護者のストレスを適度に解消してあげることも大事です。介護の時間も、介護者にとっては貴重な人生の時間なのですから。
母はリウマチ患者なのですが、この度父が亡くなって一人になった事も有り、姉夫婦の元で同居する事になりました。
今まで気を張って何とか自分の事をしていましたが、これからは姉が面倒みてくれるので、自分で何かをする事がだんだん減ってくると思います。
これも入院のようなものでボケちゃうんじゃないかと。
それに連れ合いを亡くすとボケるって言ってた方がいて、ダブルパンチじゃない!と思っているところです。
はぅ~。。。。