DNAR とは、Do Not Attempt Resuscitateの略で、訳すと、「蘇生する試みをしない」という意味です。
DNAR (またはDNR) とは、末期状態で心停止・呼吸停止が想定されるときに、蘇生処置をしないという取り決めのことです。
蘇生処置には、心臓マッサージ、気管内挿管、人工呼吸器、昇圧剤投与などが含まれます。
患者さん、患者さんのご家族と、病気の現状や今後の見通し、どんな治療していくかを、あらかじめ話し合うことを、アドバンス・ケア・プランニングといいます。
死を迎えることが避けられない病状のとき、患者さん自身がどうしたいか、患者さんの意志が伝えられないときは、誰にまかせるのかといったことを、あらかじめ文書にしておくことを、アドバンス・ディレクティブ(事前指示)といい、日本でも広がってきましたが、まだ法定化されたものはありません。
この話し合いのなかで、末期状態のときの蘇生処置を取り決め、医師がDNARオーダーをすると、蘇生処置をしない静かな看取りを選択したことになります。
先生 こんにちは
入院患者がCPAとなり、家族を至急呼ぶ際に、電話でどんな言葉をかけたら良いでしょうか?
「心臓や呼吸が止まってしまったので急いでいらしてください」で良いのでしょうか?
普段CPRで中に入って処置をしてしまうため、あまり電話した経験がなく、人に聞くには恥ずかしい経験年数になってしまいました。
返信よろしくお願いします。
ご質問、ありがとうございます。
まったく、予期しない急変の場合は、処置を優先していたり、夜間などその場にいない場合も多いので、
看護師さんからご家族に「状態が悪いので、すぐに来てください」と連絡をいれてもらい、
ご家族が到着してから、病状について説明することがよくあります。
自分で電話する場合も、「病状が急に変化して、心臓や呼吸の状態が悪化していますので、すぐに来てください」と連絡すると思います。
病状が悪化しているときは、とにかく、こまめにご家族に電話で連絡するようにしています。
「朝から肺炎を再発して、呼吸状態が悪化しています。酸素投与や抗生剤の治療などを始めていますが、急に病状が悪化する危険性もあります」
と一報をいれておくと、ご家族も心の準備ができるように思います。
とにかく、患者さんの状態に変化があれば、ご家族に連絡して、コミュニケーションをとっておくことが、急変時を乗り切る心得と考えています。
先生
ありがとうございます。勉強になりました。現場で活かしていきます。
今後とも、いろいろとご質問ください。
私もまだまだ未熟で、現場からのご指摘は大変参考になります。