ハッピーエンディング

VR退院

医者の仕事をしていると、人の死に立ち会う機会が多くなります。

子どもさんやお孫さん、友だちに囲まれながら、亡くなる方もいらっしゃれば、ひとりで孤独になくなる方もたくさんいらっしゃいます。患者さんご本人や、ご家族にそれぞれ事情のあることです。

ただ、医療者として、患者さんの最後の時間を、少しでも、ご本人のご希望に沿うようにしてあげたいと思います。

その中でも、「もう一度、家に帰りたい」という希望は切実なものですが、病状が悪くてどうしても外出ができないということがあります。

そんな希望を、今のテクノロジーを使って、少しでもかなえられないものかと思うことがあります。

簡単にテレビ電話ができる時代、自宅の様子や育ててきた庭の花々、遠くにいて会えない子どもや孫、友人たちと、たとえ、バーチャルでも面会できる時間は作れればいいのにと。

高齢化社会は、たくさんの方が亡くなっていく時代でもあります。その最後の時間を豊かに過ごすためにサービスがあったらいいな、と思います。

まあ、もちろん、私が作ればいいんですけどね。

2 件のコメント

  •  バーチャルで面会出来れば最善と思います。
    私の母は、養護老人ホームにお世話になって2年になります。毎日見舞い慰めていますが、最近余り
    口には出しませんが、ふとした表情に帰宅したいことが読み取れます。リアルタイムでなくても画面で
    自宅の近況を見せてやりたいと思っております。亡くなる寸前には、是非叶えてやりたいものです。

    • 竹下さん、いつもコメントありがとうございます。
      たとえば、結婚式で新郎新婦の思い出DVDが流れたりする演出がありますが、
      施設や病院にいる患者さんにも、そんなサービスがあればいいなと思うことがあります。

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