そんな注射はありません。
もうかなり昔の話ですが、元気になるからとか、風邪が治るからと、ブドウ糖や解熱剤の入った注射をしていた時代もありましたが、今、そんなことをする内科医は、まずいません。せいぜい、じんましん、めまい、肝炎などに注射を使うくらいです。
今でも、点滴を打つと元気になると思っている患者さんもいますが、それは間違いです。
点滴の一番の目的は脱水の治療で、栄養の補給ではありません。
一般の点滴は500mlあたり5%のブドウ糖が入っていますが、1本で25g、わずか100kCalにすぎません。普通の方で、だいたい1日に2000kCal、1食で600-700kCalくらいを食べているはずですから、点滴での栄養補給は微々たるものです。
食べられるなら口から食べる、口から飲む。これにまさる栄養補給はありません。それでも、口からの水分補給が難しく、発熱や下痢などで水分不足になった場合、点滴で水分を補う治療が必要になります。
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